メイド・ナイト・レジェンド 12
「メイド隊に入る前は、祖父の世話をしていましたから。大変可愛がってくださって、家族からはお祖父ちゃん子だって言われていたのですよ」
「そうだったのか。君の祖父殿は今は?」
「病を得、二年前に亡くなりました」
「そうだったのか…残念だ。いずれ機会あれば、君のご家族にお会いしたいし墓参りしたい」
「有難うございます。光栄な事故、家族一同喜びましょう」
話しながら彼を拭き続けるヴィクトリアは、懐かしさと嬉しさを漂わせ、微笑んでいた。
「それでは、前も」
「頼む」
今度は彼の前に回り、肩や胸を拭き始める。
楚々とした様子で、ヴィクトリアは主の体を丁重に拭いていく。
こうして身をゆだねていると、アナンも心地よかった。
気づいた時には、股間を拭かれていた。
優しく刺激され、少しずつ硬くなっていく。
硬くなった肉棒を、ヴィクトリアはあくまで優しく吹き続ける。
「ん…気持ちいいよ…」
「こんなにご立派だったのですね…」
「言われて見ると照れるな」
彼の男根は、いずれ王者の風格を身に着けそうな素質にあふれた、結構な代物だった。
「だからこそ、私どももご奉仕のし甲斐もあるというものです」
「有難う…ああ、気持ちいいよ…」
見事に勃起した男根は、びくびく、と快感をこらえるように脈動していた。
「ヴィクトリア、このままだと君を汚してしまうよ」
「でしたら、こちらでお世話いたしましょうか?」
拭く手を止めたヴィクトリアは、スカートの中に手を入れると、楚々としたしぐさでパンティを脱いだ。それから、ゆっくりとスカートをめくりあげる。
「では、お願いしよう」
ヴィクトリアの陰部は、すっきりと綺麗な形をしていた。その上に、妙に大き目な淫核が、ぷっくりと膨らんでいる。
しかも、淫裂はすでに濡れていた。
「こんなはしたない体ではありますが、ご奉仕させていただきます」
「構わないさ。それも含めてのヴィクトリアだ」
純真な笑みと共に、アナンは受け入れる。
アナンは、彼女がその大きな淫核故に淫乱だという噂を立てられた事があると聞いていた。
王城でメイドに採用されるのは、素性の確かな者のみ。
多くは貴族家の令嬢や騎士の娘など、相応に出自の確かな者だ。
そんな中で淫乱だという噂を立てられれば、自分だけでなく実家にも不利益を与えてしまう。
それだけに、当時のヴィクトリアは悩んだ。
だが、アナンは誰かがこの噂に触れるたび、「益体も無い話だ」と切って捨て、ヴィクトリアへの信頼と愛情を見せた。