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メロン・ワールド
官能リレー小説 - ファンタジー系

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メロン・ワールド 82

今頃彼らが心配しているかどうかは知らないが、これからもこの世界で暮らすなら暮らすで、一言ぐらい別れを告げたいと彼は思っていた。一度元の世界に戻って直接会うのがベストだが、それが無理なら手紙を送るだけでもいい。

――そのためには、魔法の知識が必要だ。

魔法使いであるラグーナに聞けば、かなりのことは教えてもらえるだろう。ただ、元の世界と連絡を取る方法に関しては、ラグーナも知らないのではないかと貝丞は予想していた。もし何か知っているなら、とっくに教えてくれていてもおかしくないからだ。

だから、自分でも調べられるようになる。貝丞自身が魔法を使えるようにならなくてもいい。誰がその魔法を使えるのか分かるだけで十分だ。

――って、まだ少し会話覚えただけなんだよな。先は長えや……うっ!

唐突に、乳首をしゃぶられていたメイドが乳房をぐいぐい押し込んで来た。どうやら考え事に夢中になり、口の動きがおろそかになっていたようだ。

「ご、ごめん……」

謝罪しつつ舐めるのを再開し、さらに手を伸ばしてもう片方の乳房を揉む。両乳を愛撫されたメイドは大きく喘いだ。

「あはあ〜〜ん!! オッパイでイっちゃいます〜〜!!」

一方、フェラチオをしていたメイドの方はと言うと、しゃぶるのに飽きたらしく、既に固さを取り戻したペニスの上にまたがって来た。スカートに隠れて見えないが、おそらく下着は穿いていないのだろう。亀頭が柔らかい肉の裂け目に接するのを、貝丞は感じ取る。

「あはあぁあぁ〜〜ん、御主人様あ〜〜!!」
「うああぁっ」

メイドが腰を沈めると、ペニスは一気に奥まで到達した。そのままM字に足を大きく広げ、恍惚の表情で尻を前後に振る。新たな快感に耐えながら、貝丞は一心にもう一人のメイドの乳首を吸いまくった。

……………………………………………………………………………………

結局その後貝丞は、3人のメイドを平等に犯すことになった。最初の1人だけで勘弁してもらえるような、ホワイトな現場ではないのだ。最後の1人が絶頂して気絶するのと同時に貝丞も意識を手放し、気が付いたらベッドの上であった。

「御主人様……」

優しく起こす声が聞こえる。目を開けて視線を動かすと、傍らにラグーナが立っていた。

「あっ……」

貝丞が声を漏らす。ラグーナは珍しく、赤い豪華なドレスを着ていた。ここのところはほとんど全裸、もしくは乳房・尻・性器を露出してアピールする交尾用衣装のどちらかであったので、恥部を覆い隠す服装は返って新鮮だ。

「おはようございます。お休みになれましたか?」
「あ、ああ……」

思わず貝丞は見取れてしまう。余所行きであろうドレスに身を包み、金と宝石のアクセサリーで頭や首、両手を飾るラグーナの姿は、女神のような気品を感じさせた。もっともお化けカボチャのように巨大な胸の膨らみは隠せていないため、若干の卑猥さは漂ってしまっているが。
しばらく見つめていると、ラグーナは顔を赤らめて言った。

「そんなに見つめないでください……いくら御主人様でも、少し恥ずかしいです……」
「ご、ごめん。それで、その恰好は……?」
「はい……これから領主の務めを果たしに表に出なくてはいけないのですけど、御主人様にもついて来ていただけないかと思いまして……」
「分かった」

貝丞は頷く。とうとう、領主付きの警備担当小間使いとしてデビューするときが来たのだ。
体を起こし、ベッドから出て立ち上がる。ちなみに貝丞はここ数日の間、四六時中全裸で過ごしていた。何か着たいとこの世界の言葉で言っても、何故かそれだけは奴隷達に通じなかったため、服どころか下着すらはかせてもらえなかったのである。
それはまあいいのだが、貝丞はふと、ある問題に気付いた。人前に出るための服を、自分は持っていないのだ。この世界に来るときに来ていたTシャツと短パンは屋敷のどこかにあるかも知れないが、それではさすがにまずいだろう。

「あの、俺の服なんだけど……」
「ああ、それなら御心配なく。御主人様の衣装はもう用意してありますわ」

ラグーナがパチンと指を鳴らすと、数人のメイドが入って来た。一人が貝丞の体を濡れたタオルで拭くと、別のメイド達が素早く服を着せていった。服の見た目は元の世界の燕尾服に近く、ズボンとシャツ、上着から成っていた。首にはスカーフのようなものが巻かれる。これがこの世界の礼装なのだろう。なお、サイズは貝丞の体にぴったりだった。本人が寝ている間に、勝手に採寸したに違いなかった。

「よくお似合いですわ。御主人様」
「あ、ありがとう……」

服を着終わると、ラグーナが褒めた。ちょうどそのとき、ミュラが入って来る。彼女はラグーナと違い、軍服のような装束を着て腰に剣を帯びていた。これが公の場で働くときの姿なのだろう。

「あっ、御主人様も準備できてるね」
「うん……それで、これからどこに行くんだ?」
「表屋敷ですわ」

ラグーナの説明によると、この屋敷は表屋敷と奥屋敷に分かれていて、表屋敷は領主が仕事をする公的な場所。奥屋敷はプライベートな場所ということだった。今まで貝丞が寝泊まりして、ラグーナやミュラやメイド達を犯しまくっていたのは、もちろん奥屋敷だ。

「では参りましょう。御主人様、よろしいですか?」
「ああ……」

貝丞が頷くと、ラグーナが先頭に立って歩き出す。それに貝丞とミュラが続いた。しばらく廊下を進むと、イルジーマと数名のメイドが待っていて合流する。一応、使用人としては一番下っ端という設定のはずなので、貝丞は行列の最後尾に回った。

更に歩いて大きな扉の前に着くと、あらかじめ控えていたメイド2人がその扉を開く。それを抜けると渡り廊下だった。

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