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メロン・ワールド
官能リレー小説 - ファンタジー系

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メロン・ワールド 78

『あふうん! とっ、ところが、私達の父の代にです。王宮での権力争いでっ、ああああ!』
「何があったんだ?」
『もっと、うんと乱暴に、強姦しながら白状させる感じにしてください』
「うっ……」
乱暴にと言われても、これ以上腰を強く動かしたらあっという間に射精してしまいそうであった。仕方なく貝丞は、ラグーナの豊かな尻を平手で叩く。半端な叩き方では返って彼女の機嫌を損ねることが分かっているので、ある程度強くである。
バチイッ!
『はひいっ!』
バチイッ!
『おほお!』
「…………」
『……それで? 御主人様』
「……ええと、その、王宮の権力争いでどうなったんだよ?」
聞きながら貝丞は、ラグーナの尻の肉をつねってみた。それは彼女の気に入ったらしく、続きを話し出した。
『いぎっ! 気持ちいい……父は権力争いに負けて……この辺境の町に流されたのです』
「ここ、辺境だったのか……」
その父親と一緒に、ラグーナ達もこの町で過ごしたのだろう。いつしか貝丞の体は、ラグーナのヒップとベッドの頭側の板に挟まれ、完全に身動きが取れなくなっていた。手を伸ばしてお化けカボチャのような乳房を掴みながら、また尋ねる。
「流されたって言ったけど、ラグーナ達って身分高そうだよね? 闘技場の人達もミュラに跪いてたし」
『あんっ……はい。貴族の身分はそのままでした。この町を含めた周辺一帯が、あたし達の家の領地とされたのです……』
領主の娘だったのか。道理で立派な豪邸に住んでいるはずだと貝丞は思った。
「そうか……で、お父上は今どうしてるんだ?」
『父は亡くなりました……今はあたしが、この町の女領主というわけです……』
「そうだったんだ……ごめん」
『いいんです。それよりも……』
「?」
『手が止まってます。御主人様』
「すいません……」
貝丞は慌てて、ラグーナの巨大な胸を弄ぶように揉んだ。かなり握力が要る。
『あふぅ……父は亡くなる間際に、あたし達に言い残しました』
「なんて?」
『いつかお前達が、全てを捧げて仕えたいと思う男が現れるだろう。その男こそ、我が家系を再び繁栄に導く男だ……だから何としてもその男を探し出せと……』
「え……?」
そんなことを期待されていたのか、と貝丞は気が重くなった。もちろん、何人もの超弩級の美女から言葉に尽くせない奉仕を受けている身の上である。彼女達が家を再興したいのなら協力を惜しまないのは言うまでもないが、元の繁栄を取り戻すところまで持っていけるかどうか。この世界で右も左も分からない自分には、そう簡単ではないと貝丞は考える。
「ラグーナ、聞いてくれ」
『はい?』
「俺は、お前達が思っているような男じゃないかも知れない。今更こんなことを言うのは卑怯かも知れな……うっ!」
突然、ラグーナが腰をこねくり回すように動かしたため、貝丞は最後まで台詞を続けることができなかった。それどころか一気に限界に達してしまい、根元まで結合した状態で精を放ってしまう。
「あ……ラ、ラグーナ……」
虚脱感に囚われた貝丞は、ラグーナの背中にもたれかかるしかなかった。
『ウフフ……御主人様にあたしの家を再興させる力がないなんてとっくに分かっていますよ。あたしだけじゃなく、ミュラもイルジーマ達も……』
「何……? じゃ、なんで……?」
『御主人様のお姿を見たとき、家のことに関係なく、1人の女として全てを捧げたいと思ったんです。この屋敷の女全員がです。ですから、御主人様は父の遺言のことなど気にしないで、好きなだけチンポを硬くしてあたし達を犯して家畜扱いしてくださいね』
「……それで、ラグーナ達が幸せなら……」
『ありがとうございます……でも、嬉しかったですよ。御主人様があたし達の家のことまで気にかけてくださるなんて……』
「当たり前だろ」
ラグーナの乳房を、今度は優しく撫でながら貝丞は言った。
『御主人様……』
ラグーナは結合を解いて貝丞の方に向き直ると、手枷を自分で外して主に抱き付いた。貝丞も抱き返す。
「ははっ……やっぱり自分で外せるんだな……」
『はい……枷などなくても、あたし達は御主人様に絶対服従ですから……』

…………………………………………
………………………………
……………………
…………

「朝か……」
貝丞は、ベッドの上で目を覚ました。あのまま眠ってしまったらしい。
傍らを見ると、ラグーナはいなかった。代わりにベッドの脇に、イルジーマを始め3人のメイドが立っていて、深々とお辞儀をする。
『おはようございます。御主人様。よくお休みになれましたか』
「ああ……このベッド、俺が元の世界で使ってたのよりよっぽど上等だ」
笑う貝丞。イルジーマは続けて言った。
『お顔を……』
部下のメイドの1人が、水を入れた洗面器のようなものを差し出してきた。その水で顔を洗うと、もう1人のメイドが顔を拭いてくれる。
「ありがとう」
『御朝食の準備が整っております』
「いただこうか」
貝丞がベッドから出て廊下に出ると、案の定、四つん這いのメイドが車につながれて待っていた。
「これ、やっぱり乗らないと駄目……?」
『駄目です。御主人様の義務です』
「……分かったよ。せめて何か羽織るもんくれ」
『とっとと乗りなさい』
「…………」
仕方なく貝丞は、裸のまま車に乗った。

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