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メロン・ワールド
官能リレー小説 - ファンタジー系

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メロン・ワールド 73

『さあ、ご主人様、乗って』
いつの間にか、例の鞍を付けたミュラが、四つん這いで貝丞の側に寄って来ていた。ラグーナは快感のあまりか、豊饒なヒップを天井に向けて失神している。
「あの、ラグーナは……?」
『いいから早く』
『ミュラ様。ご主人様の移動は私達侍女が……』
『ああ、もう! じれったい!』
ミュラは貝丞の手をつかむと、鞭を無理やり握らせた。さらに仰向けに床に寝転がり、貝丞を抱き寄せて強引に馬乗りにさせる。
『動いちゃ駄目だよ? ご主人様』
「う、うん……」
またミュラを怒らせると怖いので、仕方なく貝丞はそのままの姿勢でいた。ミュラはうつぶせになってから四つん這いになり、貝丞を自分の背中に乗せる。
『鐙! 鞭!』
「は、はい」
ミュラの言いたいことが分かったので、貝丞は鐙に足先を通し、鞭で彼女の見事なヒップを叩いた。
バシッ!
『あはあん! 気持ちいいっ!』
ミュラは四つん這いの状態で、貝丞を乗せて部屋の外へと出て行く。一方、見るからに不服そうなイルジーマ達メイドは、ブチブチと愚痴りながらその後に続いた。
『全く、ご主人様というものは侍女をもっと……』
廊下をしばらく進み、別の部屋に入る。
『ここがお食事用の部屋だよ。ご主人様。ん……?』
「なっ……」
部屋に入ったミュラと貝丞は、同時に眉をひそめた。カチューシャを付けた全裸の女性が4人、四つん這いになっていて、その上に長方形の板が置かれている。
「何だこれ……?」
イルジーマが答えた。
『ご覧の通り、ご主人様用の食卓です。ラグーナ様やミュラ様では、どんなに頑張っても1人ですから、この食卓は作れません。これが私共侍女のチームワークです。侍女力と言うものです』
ドヤ顔で勝ち誇るイルジーマを見て、貝丞はげんなりした。
「……できれば俺、普通のテーブルの方がいいんだけど」
『ですからご主人様用の、普通のテーブルでございます』
「いや、そう言うんじゃなくて、ほら……」
『椅子が参りました』
「え?」
見ると、もう1人裸のメイドが、部屋に入ってきた。貝丞の前で四つん這いになり、“テーブル”に頭を向ける。
『どうぞ。お座りください』
「いや、そう言われても……」
新しく入室したメイドの背中を指し示すイルジーマに、貝丞は抗弁した。
普通のテーブルがいいと言っているのに、まるで話が通じない。
『ちょっと、イルジーマ。ご主人様のご命令なんだから普通のテーブルを……』
『ミュラ様は黙っていてください!』
イルジーマは突然キレ、貝丞の手を掴んでミュラの背中から引きずり下ろした。そして、上体を振りかぶり、乳房を振り回して貝丞の顔を殴る姿勢を見せる。
「ひっ……」
また乳ビンタだ。貝丞は殴られる前に、急いで椅子役のメイドの背中に腰を下ろした。なるべく体重をかけないように気を付けながら。
「し、失礼します……」

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