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メロン・ワールド
官能リレー小説 - ファンタジー系

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メロン・ワールド 59

『動き……ます……ご主人……様……』
「あ……」
イルジーマは足を使い、ゆっくりと腰を前後にグラインドさせ始めた。まだ処女を失った痛みは消えていないはずだが、貝丞に貫かれる喜びの方が勝っているようだ。
グチュ、グチュ……
「くうう……」
『ああっ、あうっ、おおおお……』
やがて痛みが薄れたのか、イルジーマの腰使いは次第に大胆なものになる。彼女の下半身は垂直に円を描くように激しく動き出し、それに伴って小山のような乳房がブルンブルンと揺れ動いた。
『あっ! ああっ! ああんっ!』
「うっ、うう……」
一方、下になった貝丞は動けない。ただひたすら意識を集中し、イルジーマの捧げる快感に耐えるだけだ。だが、つい十数時間前童貞を捨てたばかりの貝丞の耐久力など、もとより高が知れていた。
「だ、駄目だ。うああああああっ!」
ドクッ、ドクドク……
立ちくらみのように意識の遠くなる感覚を味わいながら、貝丞はイルジーマの奥へと精液を噴出した。口からは唾液が垂れ、目の焦点も合わなくなる。そして彼の精を受け止めたイルジーマも、それとほぼ同時に頂点に達したのである。
『い、い、いくううううっ!』
イルジーマの体が、瀕死の海老のようにビクンビクンと痙攣した。次の瞬間彼女はがっくりと脱力し、白目を剥きながら貝丞の体に覆いかぶさってくる。同時に結合した部分がズルリと抜けた。
『ごしゅじ……ま……』
「あ……」
互いに組み合わせた手を解き、貝丞はイルジーマを抱き止めた。半ば失神しつつあったので、ほとんど無意識の行動である。卑猥なメイド服によってさらけ出された豊穣な乳房が、貝丞の胸板で歪んだ。完全に頭の中を混濁させた二人は、そのまま長年の恋人のように抱き合い続ける。
「…………」
『…………』
しばらく時間が経った。落ち着きを取り戻したのか、イルジーマが貝丞の耳元でささやく。
『ご主人様……大丈夫ですか?』
「……なんとか」
『隷属を認めていただき、ありがとうございます。これでわたくし共も、ご主人様にご奉仕することができます……』
「よ、よろしく……」
言いながら貝丞は、自分が聞き間違いをしたと思った。イルジーマの言葉の“わたくし共”は、本当は“わたくし”のはずだと。
しかし、彼の推測は実に簡単に否定された。
『もういいわ。入りなさい』
「え?」
ガチャ
イルジーマの声に応えるように、ドアが開いた。そしてメイド服(イルジーマのものと違い、エプロンによって胸は隠されていた)を着た女性が数人、何か言いながら部屋の中に入ってくる。
「「πρΓηЭ……」」
「え……? ちょ、ちょっと待って!」
仰天した貝丞は急いで毛布を取り上げ、自分とイルジーマの体を隠そうとした。だが彼にまたがる超乳メイドは主人の手を優しく押さえ、自分達の体が毛布に覆われることを拒む。
『隠す必要はありません。皆、ご主人様に忠誠を誓っておりますから』

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