PiPi's World 投稿小説

メロン・ワールド
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 40
 42
の最後へ

メロン・ワールド 42

廊下に出ると、数メートル間隔で壁に灯りが設置されているのが分かる(どんな種類の灯りかまでは、貝丞に判断できなかった)。この灯りが部屋の中まで射していて、辛うじて貝丞達の視界を確保していたのだ。
『んっ……んっ……』
大きなお尻を振りながら貝丞を運ぶミュラ。前方にはこれまた四つん這いのラグーナがいて、先導するように前進していた。二人とも巨大な乳房の先端が床に接し、ずるずると引きずっている。
――こすれて痛くないのかな?
疑問に思った貝丞は、体をかがめ指先で床を触ってみた。
シュッ……
非常にすべすべしている。これなら痛いことはなさそうだ。安心して体を起こした貝丞だったが、ふとラグーナが自分達よりかなり先行している事に気付く。
「あ、ラグーナさん、ちょっと待って!」
おそらく自分を乗せているせいで、ミュラの進み方が若干遅いのだろう。そう考えた貝丞は、慌てて前を行くラグーナに声をかけた。だが振り返った彼女は、スピードを落とすどころかとんでもないことを言い出す。
『ご主人様、鞭をお使いください。そのためにミュラはお渡ししたんですよ』
「え……?」
手にした鞭を見つつ、貝丞は困惑した。これで実際にミュラを引っ叩けというのか。しかし彼が躊躇しているうちに、ミュラは完全に停止してしまう。
「あの、ミュラさん? 重いなら降りようか?」
『んんん……』
貝丞の問いに、ミュラは首を横に振って答えた。続いて彼女は左手で自分のヒップを指差す。ここを叩いてほしいという意味なのだろうか。
「……叩くの? 本当に」
大きく頷くミュラ。もうどうしてよいか分からない貝丞は、とりあえず手にした鞭で弱弱しくミュラのお尻を叩いてみた。
……ぺち
『…………』
ミュラがいかにも不満そうな眼つきで貝丞を睨んだ。ラグーナに至っては『ご主人様、真面目にやる気あるんですか?』と責めるような表情で聞いて来る。追い詰められた貝丞は前より強く、それでも多少は手加減して叩いた。
バチッ!
『んんっ!』
どうやらこの強さで合格点らしい。悲鳴とも嬌声ともつかない声を上げ、ミュラは前に進み始めた。だが1メートルも進まないうちに、再び彼女は止まってしまう。仕方なく貝丞は、鞭をもう一度振るった。
バチッ!
叩かれたミュラは前と同様、少し進んで止まる。それが何度か繰り返された。
バチッ! バチッ! バチッ!
『んっ! んんっ!んぐうっ!』
一発叩かれるたびに、ミュラの股間から熱い粘液がダラダラと滴り落ちる。貝丞はそれには気が付かないものの、何度も叩いているうち右腕に違和感を感じてきた。
――……?
左手に持ち替えるか。そう考えた時、ラグーナが彼の右側に移動して来て、ミュラと並んで這い始めた。
『うふふ……ご主人様、あたしのお尻もひっぱたいてください……』
「え? は、はい……」
仕方なく貝丞は、そのまま二人のヒップを交互に叩き始めた。

『ごめんなさい。気が付かなくて……』

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す