PiPi's World 投稿小説

メロン・ワールド
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 39
 41
の最後へ

メロン・ワールド 41

『そうそう。ご主人様が寝てる間も、お腹が空かないようにボク達代わりばんこにオッパイあげてたんだよね』
「え!?」
何と、寝てる間に俺は無理やり授乳されていたのか。その光景を思い浮かべ、貝丞は羞恥の余り真っ赤になった。だがラグーナとミュラは、彼に一層の追い打ちをかける。
『ちょっとミュラ……ご主人様が恥ずかしがるからそれは内緒にしておきましょうって言ったじゃない』
『大丈夫だよ。薬で起きないようにしてご主人様のおちん○ん舐めたり、ご主人様の手でオナニーしてたことは言ってないから』
『ばっ、馬鹿っ! 何余分にばらしてるのよ! 二人してお尻の穴にご主人様のお○んちん入れちゃったことだけは秘密にしなさいよ!』
うわーお。
そんなことまでされていたのか。
穴があったら入りたい気分というのを、貝丞は生まれて初めて味わった。だが奴隷二人はそんな主人の感情より、自分達の都合を優先する。取り繕うように咳払いを二つ三つすると、立ち上がって一方的に通告を発した。
『それではご主人様、いよいよあたし達と奴隷契約を結んでもらいます』
『そうだね。ボクもう我慢できないよ。早く儀式の間に行こう行こう!』
「ま、待って!」
さすがにいたたまれなくなった貝丞は、反射的に抗議の声を上げていた。
『『何?』』
「そ、その件はまた明日に……今日はもう疲れたから……」
精神的にね。台詞の最後の部分を、貝丞は飲み込んだ。それを聞き、何故かニヤリと笑うミュラ。
『ふうん……ご主人様疲れてるんだ』
ミュラは『ちょっと待ってて』と言い置くと、全裸のまま部屋を出て行った。しばらくして戻ってきた彼女は何かを腹に巻いており、両手にはそれぞれ何かを持っている。暗くてよく分らないが、右手に持っているのは鞭らしいと貝丞は思った。
――うわ、殴られる!
身の危険を感じた彼は、咄嗟に両腕で頭をガードする。だがミュラは、その鞭をあっけなく差し出した。
『持って』
「は、はい……」
言われるままに貝丞が鞭を受け取ると、ミュラは左手に持った猿轡のようなものを装着して四つん這いになった。見ると彼女の背中には馬に付ける鞍に似たものが乗っており、ご丁寧に鐙まで下がっている。猿轡には一本のロープが結び付けられていて、あたかも手綱のようになっていた。
『ング……』
「それは……?」
『何してるんですかご主人様? 早く乗ってあげてください』
ラグーナが急かすが、貝丞は目の前で何が起きているのか理解できなかった。まごまごしているとミュラが座り込んで猿轡を外し、悲しそうな声でつぶやく。
『うう……ボクって馬として乗ってもらう価値もないんだ……』
「…………」

――何でこうなるかな……
ミュラの背中に揺られて部屋の扉をくぐりながら、貝丞は内心でぼやいた。彼の右手には先程渡された鞭、左手には例の手綱がある。何が悲しくて人を家畜扱いしなくてはいけないのだろうか。まして相手はつい昨日、自分をノックアウトした女性である。誠に複雑怪奇な心境だった。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す