「あのぉ…一ついいですか？」
貝丞は三角座りのまま、まるで教師にでも質問するように遠慮がちに手を上げる。
「何？、質問？？…因みにボクもラグーナも処女だよ……ボク達の奴隷契約は、ご主人様が処女を奪って、その血で契約の紋を描くと成立するんだよ…そーすると、ボク達の肉体も精神も…魂までもがご主人様のものになるんだよ、解った？…」
「いゃ…そーじゃなくて……」
ミュラの説明にもっと遠慮がちに言葉を返す貝丞。

「後、ボクは18歳、ラグーナは20歳よ…多分体力はある方だから一晩中お相手できるし…ご主人様の子供だったら20人ずつは生めると思うわ」
…あっ、思ったより若いんだそう口の中で呟く貝丞。
もっと大人びた雰囲気なので少し驚く。
しかしながら、問題はそんな事じゃない訳で…
貝丞はぶんぶんと首を横に振る。
「じゃあ…なんなのかしら？……」
ちょっと困ったような表情でミュラの隣りで立っていたラグーナが身を乗り出す。
そうすると、ババーンとラグーナの胸が貝丞の眼前に迫る。

ミュラでさえ規格外…バスケットボールより大振り大爆乳だが…ラグーナのはそれすら軽く凌駕する。
そんなに…と言うか女性の胸のサイズがどんな物かサッパリの貝丞には解らないが、何とか測量（？）してみた所…ミュラで身長は約185cmから190cmと言う所で、ラグーナはそれより若干小さいぐらい。
恐らく基本となる胸囲（アンダーバスト）は体格から察して85〜95cmぐらいか…
と、すると…この巨大な山脈のような双丘は、ミュラでも体格以上の巨大な盛り上がり…

ミュラでさえ50cmぐらいは盛り上がって140cm以上の気がする。
155cmの普通の女性並の体格としても115cmぐらいの破天荒サイズ…
ラグーナに至っては80cm近くだから170cm前後…平均的な女性に直すと135cm以上か！
兎に角、貝丞の目の前にあるのは想像を絶する巨大な乳肉なのだ！
…よくこんな大きな物が突き出てるよな……
巨大なのに関わらず、重力は全く無視の乳肉は、彼女達の呼吸に合わせてリズミカルに揺れている。
それだけ見ると軽やかに感じるのだが、本当はどうなんだろうと、そんな事を思ってしまう。

『ご主人様、聞いてるの？』
「え、あ、いや…」
ラグーナの声で貝丞は現実に戻された。いつの間にか自分がご主人様と呼ばれている事に気付く。どうやら彼女達の中では主従関係が既定の事実となっているらしい。だが貝丞はそれを簡単に受け入れる気にはなれなかった。
――さて、どうするか…
もちろん貝丞も男の端くれである以上、こんな美女二人から全てを捧げると言われて嬉しくないわけがない。だが果たして自分がそれを受けるにふさわしい人間なのかどうか、疑問に思う。
「うーん…」