勇者君とお姉様たち 29
刺激されているのはもちろん菊座…先日レイナに開発され処女を散らしたアナルだ、しかしあの痛みを忘れるかのように、指をあてがわれかき混ぜるようにショーツ越しに捏ね回される度にアリューは声をあげ、自然と足はくだけて座り込み、その可愛らしい尻をつき出すように…いつの間にか少女のように倒れこんでいた。
(マズいっ…だれかっ…助けてっ…レイナさん、マユラさんっ…)
アリューは考えるがそう簡単に救いの手は差し伸べられそうもないし…それに目の前にいるのはサキュバス、しかも魔王につながっているかもしれない相手だ。
このまま逆アナルを開発されつくし、下手をすれば男娼として魔王に捧げられ、たくましいぺニスでひたすら犯され魔王の女にされてしまうかもしれない。
(嫌だっ…そんなのっ…それだけは避けなくちゃっ…)
「あぁっ…ふあぁっ…あぁっ…あ〜っっ!!」
必死にそう考えるアリューだが、口から出るのは情けない喘ぎ声と唾液だけだった。
その様を見かねてか…手を広げやれやれ、というポーズをとりながらメッツァはベイカーに話しかける。
「ほら、予想以上に上物みたいだよベイカー…早く連れていかないと私がくっちまうから、とっとと連れていきな?」
「は、はいっ!それじゃあ早速…ほら、たてるかっ?坊や」
ベイカーはメッツァからすればかなり優しく声をかけ、そのまま肩にアリューを担ぎ上げて歩き出し…つつも、アリューの股間をなで回し、チンポのサイズを確認しながら舌舐めずりをした。
「ふふふ、犯すのも嫌いじゃないが私はノーマルだからね…こんなにデカイチンポはなかなか会えないから楽しませてもらうよ坊や?」
意外なことにベイカーと呼ばれるこの牝オーガは喋り方もあまりきつくない…オーガというのは基本的にがさつで乱暴なイメージがあるが、ベイカーは先程からアリューに気を使うように、優しく喋りかけつつもアリューの年齢のわりには可愛らしい尻肉を楽しげに撫で回していた。
「ふぅっ…ふぁぁっ…」
「だ、大丈夫か?痛くないか?お…私は乱暴なもんでな、痛かったらすまないっ」
「あっ…あぁっ…気持ちいいだけだからっ…大丈夫…ですっ…優しいんですねっ…ベイカーさんはっ…」
「ば、バカ言うなよ!元はこう見えて盗賊なんだぜ俺は?そんなこと…い、言わないでくれよっ!恥ずかしい…」
(案外素も出すけど可愛い反応するな…うまくいけば仲間になってくれるかも!)
「と、盗賊だったんですかっ…でも何で今ここで?」
「…弟が病気になっちまってな、親父もおふくろも早くに死んだから…俺が助けてやろうって、でもオーガの仕事なんて盗賊くらいしかねぇ…そこを引っ張りあげてくれたのがメッツァ様なんだ、治療費も出してくれて、今じゃ足を向けて寝られやしねえ…って、こ、怖かったかな?こういう口調は?アリューはどことなく気品があるから…怖いよな?」
ちぐはぐな口調は自身がオーガであることのコンプレックス…そうわかるように、ちぐはぐな口調で話しかけるベイカーに対して、次第にアリューは親しみを感じるようになっていた。
それに…本人は気にしているようだったが、たくましく自分より背の高い…しかし、出るところは出て、きちんと引き締まっているベイカーの肉体は、そのハスキーな声は、媚薬でくすぶらされているアリューからすればご馳走意外の何者でもなかった。
「そ、そんなことないっ…ベイカーさん、もっとひどいことするかもって、最初は怖かったけど…今は怖くないですよ?なんだかお姉ちゃんみたいだし」
「!!?…あ、ありがとな…ほ、ほら、ここでお前に抱いてもらうから…安心しな、俺が困ったことがあれば守ってやるよ…」
天然ジゴロ、とはこういうことを言うのだろう。
アリューの言葉にベイカーは頬を真っ赤にして頷きつつ、しどろもどろになりながら娼館の一室、見るからにわかる高級な部屋へと連れ込んだが、その表情からして気持ちが高ぶっていることがよく解った。
「…ベイカーさん、僕…はじめてじゃないから、きちんと娼婦…しますか?」
ふっと、アリューの目には怪しげな光が浮かんでいた…ちょっとベイカーと(一夜の暑い夜)を過ごしても悪くはないかな、と。