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勇者君とお姉様たち
官能リレー小説 - ファンタジー系

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勇者君とお姉様たち 27

「上玉、ねえ…しかし…そう言われれば気になるなぁ」

レオナが商人の話に相づちをうちながら、手に取った首輪と並べて見つめるのは、街の隅にあるレンガ造りの巨大な娼館だ…港町の性質上娼館なんて珍しいものではないが…しかしレイナの戦士のカンはどこか娼館の中から感じる違和感を伝え…。 

「解りますの?レイナ…あれは、確実に魔力が館から漂っていますわね…それも精気ほしさに淫魔が居着いた…なんていう平和的なものでは無さそうですわね」

マユラが自らの目…聖女騎士として鍛え抜かれた 審美眼を使い、違和感の正体を説明する。 
やはり二人は正反対ながらにもサポートしあえるタイプの才能があるようだ、普段から仲良くしてくれれば一番いいんだろうけど。

「…中で魔族が悪さをしてなければあんまり関わらない方がいいかもしれないけど…どうする?二人は?僕一人が乗り込んでも構わないよ?」


「うーん…そうですわね?いきなり暴力に訴えてもかえって勇者様の立場が悪くなるだけかもしれませんわね…ああいうお店に巣食うならそれなりに事前準備はしているでしょうから…なにか対策を立てた方がいいかもしれませんわ?」

以外にうぶなようだがそれなりに淫魔やそれに準ずるようなタイプと聖女騎士、それを率いる教会の側として戦ったことのあるマユラはアリューに意見を述べる、友好的な淫魔ははじめから自らの身を守ったり、人間に対して敵対的な魔族の報復からの保護などを求める意味も含めて教会に申請する、というのが北の国の中でのやり方だったらしい、自然に娼館のコミュニティー内では年を取らずに若く美しく…人間から魔力をもらう代わりに性欲を満たす淫魔は、むしろ健全な生活を送るために重宝がられていたらしく…一番問題なのは人間に敵対的な淫魔ですわ?とマユラは呟いた。

「彼らは資金や兵器を魔族に横流ししたり、たぶらかした人間を食人種に売り渡したり…単純に人間を堕落させて社会を乱したりしようとしますのよ」

何気なく話すマユラの言葉を聞いて、アリューはますます顔をしかめてしまう。

「そんな酷いことをっ!許せませんね!もしそうなら一刻も早くなんとかしないと、被害者が増えてしまいます」

アリューも勇者として合法的にそんなことが行われているのなら許せるものではない、と言いたげにそう答えた、勇者として教育されてきたのは命に変えても人々を守ること…ましてや女性が被害に会うのなら大切な二人の身体も狙われないかと心配だ。 

「ふふ、それでこそアリューくんだよ?ねえマユラ…私に考えがあるんだけどいいかな?」

「ええ、もちろん…ただ勇者様をあまり危険に晒すような真似はダメですわよ?」

「うーん…その辺は私達のサポート次第かな?」

楽しげにマユラに語りかけるレイナの声はどこか怪しげだ、アリューは身をすくませながらも、しかし確実になにかいい案なんだろう…そう信じてレイナの話に耳を傾けることにした。 


何気なく話すマユラの言葉を聞いて、アリューはますます顔をしかめてしまう。

「そんな酷いことをっ!許せませんね!もしそうなら一刻も早くなんとかしないと、被害者が増えてしまいます」

アリューも勇者として合法的にそんなことが行われているのなら許せるものではない、と言いたげにそう答えた、勇者として教育されてきたのは命に変えても人々を守ること…ましてや女性が被害に会うのなら大切な二人の身体も狙われないかと心配だ。 

「ふふ、それでこそアリューくんだよ?ねえマユラ…私に考えがあるんだけどいいかな?」

「ええ、もちろん…ただ勇者様をあまり危険に晒すような真似はダメですわよ?」

「うーん…その辺は私達のサポート次第かな?」

楽しげにマユラに語りかけるレイナの声はどこか怪しげだ、アリューは身をすくませながらも、しかし確実になにかいい案なんだろう…そう信じてレイナの話に耳を傾けることにした。 

…結果的に話を聞いたマユラとレイナは喜び、アリュー自身は二人の案に後悔することになったのは言うまでもないだろうが。

ーーーーーーーーーーー 
ところかわって港町の娼館内部…色とりどりのランプが灯り、淫気を掻き立て人を欲情させる香がうっすら焚かれた室内にアリューは通されていた。

「ほぉ…男娼か、なかなか悪くないな、こっちに来い…「味見」はボスがしてやるからな」

男にしか見えなかったがよくよく見ればたくましい筋肉にはきちんと乳房のあった、オーガ族の用心棒に連れられていくアリューの姿は…どこからどうみても高貴な姫君のそれだった。

なぜこんなことになったのか、それはまあ簡単な話だ。 

「アリューくんがお客に入ってもまずボス…たぶんあの娼館を仕切ってるボスに会えるとはかぎらないし、強行手段で目立てば元も子もないから…私がアリューくんを口入れ屋を使って紹介するのはどうかな?男娼とかでさ」


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