勇者君とお姉様たち 20
目から生理的な涙を流してレイナはアリューに懇願した。
びくんっ!びくんっ!と、アリューが射精を繰り返す度にレイナの足は震え、子宮内に濃厚なオスの精液が注がれ、唇をいきなり塞がれながら、レイナは愛おしむようにそれを受け入れた。
「はぁっ…はぁっ…愛してます、レイナ…」
優しくアリューがキスをして、レイナが快楽のあまり気を失った後に、チンポが引き抜かれ…レイナの膣口からごぽりと濃厚な精液があふれ出すのに合わせ、それを見ていたマユラは口を開く。
「あぁっ…レイナさん…幸せそうな顔…女の幸せとは罪深く…そして、聖職者にも嫉妬を抱かせるのですね…さあ、勇者様…未熟者な私にもどうか、御慈悲のおチンポ様をぉ…♪」
「はぁっ…はぁっ…マユラさん…わかりました…どうか、楽しんでください…」
傍目から見れば美女の身体を好き放題に味わえる天国だろうが、アリューからすれば魔王討伐という目標がある以上、無理やり犯してしまったマユラもきちんと満足させなければと言う責任感がある、もちろんその中には性欲や好意もないわけではないが…。
「あぁん♪はぁっ…おっきいっ…」
神に逆らうような獣の体位…後背位でのセックスを楽しみながら、マユラとアリューは、いわゆる「滅茶苦茶セックス」をたっぷりと楽しんだ。
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「あ、あの…マユラさん…そ、そろそろ…聖なる盾をいただきたいのですが…」
夜明けに至るまでのセックス…それも回復の泉を悪用し、二人が満足するまで何度も何度も抱くようなセックスを楽しんだ後に…全身にキスマークをつけられながらもアリューはマユラに語りかけた。
当のマユラと言えば、聖女とは思えぬような色気を漂わせる裸体をさらし…アリューにつけられたキスマーク痕も生々しく、アリューを抱きしめながらすやすやと眠っていたが、アリューの言葉に微笑んでは優しく語りかけた。
「んんっ…もう少しこのままでいたいですが…アリュー様、私を導いてくださるのですよね…なら、こちらへどうぞ」
「は、はいっ…ひゃううっ!」
アリューは今までにないマユラの色香に頬を染めて立ち上がろうとするが、いきなり背後から乳首を摘ままれ、まるで少女のような悲鳴を上げた。
「ふふ〜♪おめでとうアリューくん?ついに盾も手に入れちゃってぇ…後は鎧だけね?そうしたら魔王を倒して…結婚式も挙げなくちゃ?」
「あぁっ…レイナさんっっ…解りましたからっ…イタズラは…勘弁してくださいっ…」
口調は軽いがレイナもいささか嫉妬するように…半分はアリューを支配したい欲求を見せながら耳元に囁きかけた後に、ゆっくりと立ち上がり、全裸のままアリューとマユラの後に続いて…もちろん剣も忘れずに歩き始めた。
アリューは内心二人が喧嘩をしたりしないかを危惧していたが、そんな事もなく大人しく二人が抱かれていたのをほっとする反面、マユラがただ肉欲に感化されたのではないか…そう思い始めていた。
「あらあら可哀想な勇者様…レイナさんにこんなに乳首をこね回されてしまって…後できちんと舐めて差し上げますわね?勇者様の可愛いおっぱいを…」
まともそうだったマユラがこんなことを口にし始めたのだ、疑うのも無理はない…性欲を満たす快感に目覚めながらも、肉欲の恐ろしさと、レイナの自身の尻に向けられた熱い視線に戦慄を覚えながら、ぺたぺたと音を立てて、裸のままアリューは洞窟の奥に到達した。
「ここは泉の源泉…聖石の中で盾は眠っています…勇者様、さあ、貴方が起こして差し上げてください…」
「は、はい…でも、結晶ですよね、これ…」
「綺麗…でも、私達には無理みたいだからね?頼むよアリューくん、カッコイイ勇者さまっ!」
洞窟の奥にあるのは巨大な水晶の固まりだった、いや…そう見えているだけなのか…聖気の固まった結晶といわれる、洞窟全体を覆い尽くすような結晶から溢れ出る回復の泉の源泉…しかし本体はそちらではなく、どうやら結晶のその奥にあるようだ。
ぼんやりと光る水晶の中にハッキリと盾が見えるが、それをどうやって取ればいいのかなど解る訳がなかった。
「大丈夫…勇者様のみがアレを触ることができます…私達には水晶の壁ですが…さあ、勇者様?」
マユラに促されるようにしてアリューは手を伸ばし、そして水晶がまるで水のように抵抗のないものだと気づいた…これなら盾をつかむのはたやすいことだ。
(これが盾か…)
アリューはそのまま一気に水晶の中から盾を引き抜いた。