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勇者君とお姉様たち
官能リレー小説 - ファンタジー系

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勇者君とお姉様たち 13

豚頭の化け物、オークは子供達を鎖を使い身体に固定させ、肉に埋もれさせることで人質にしていたのだ、悲鳴を上げながらも僕達には構わないでと叫ぶ子供達を見ていられないとばかりにマユラはメイスを投げ捨てた。
本来は騎士などではなく僧侶…無料で病や傷を治す癒やしの聖女として知られ、孤児院でも働いていたマユラが、能力故に教会からの指令で魔物討伐のための騎士団に士気を上げるためのお飾りとして…孤児院の待遇改善と引き換えに任命され、自ら聖女騎士と名乗っていたため、傷つかなくてもいい子供達がさらわれ、こんな目にあったのだから、今更恐怖などはなく、むしろ後悔ばかりが頭をよぎっていた。


「その物騒な聖なる鎧も脱いでもらわんとな…そうそう、聖なる盾も渡していただこうか?」

オークはゆっくりと近づき、マユラが脱いだ鎧を投げ捨てると無造作にマユラの乳房をつかんだ…このままでは子供達の前で慰み者にされてしまう…恐怖と怒り…そしてどこか言い知れぬ感情を抱き、頬を赤くしながらマユラは声を上げた。

「くっ…さ、触るな!貴方がたのような卑怯者、たとえ私が死んでも、いずれ勇者様がっ !! 」

悔しそうに呟いた瞬間、アリューの剣が鎖を切り裂いた。

「いずれではありません!さあ、子供をつれて逃げて !! ここは僕が守ります!」

瞬時にマユラの前に立ち、子供達を鎖から解き放っては、伝説の剣でオークに切りかかるアリュー。

「ぐっ!こ、この、ガキがぁあああ !!! 」

オークは斧を振り回しアリューに斬りかかるが、パワーだけではここ数日、レイナに実戦も見せ付けられながらも、時間を見ては鍛錬を受けたアリューにとって敵ではなかった。

怪力による剣戟をかわし、相手を翻弄しながらも、子供達や聖女騎士を傷付けようとするオークが口から吐く氷の塊を裸体に受けるも、致命傷は避けるようにして、いくらか血を噴出しながらも、痛みすら忘れてアリューは切りかかった。

バシュ!と小気味いい音と共に、アリューはオークの腕を切り裂き、一気に首を剣で跳ね飛ばす。

「あ、危ない!勇者さま!」

マユラの叫び声を合図にするように一瞬の油断を突いて現れた他のオーク達はアリューに襲い掛かろうとするが、刹那
、巨大オークの使っていた斧が投擲され、数匹が頭を叩き割られ死亡した。

「本当にアブないんだから、アリューくん♪さあ、レッスン開始よ?もっともっと強くなってもらわないと困るんだからね?」

余裕の笑顔で現れたレイナはアリューに背を任せて剣を構える、あぶなっかしいが、可愛い勇者君から相棒に認められた、と言うことなのだろうか。

「はい、ありがとうございます!レイナさん」

アリューはなんとか、レイナは余裕で、そのままオークたちと剣戟を交え、魔物を全て撃破した。

「これが、勇者様…」

子供達をふもとの関所に届けるために走りつつも、マユラは背後を振り返る。

全裸で激しく戦う二人の姿…特に少年勇者、アリューの、明らかにレイナよりも実力不足ながら、怪我をこらえ必死に戦い、そして子供達を守ろうとするその姿に心を打たれていた。

まだ年端も行かない少年なのに、なんとたくましく気高いのか…本人は無自覚ながらも芽生え始めた愛情と母性、そして…神に仕える身でありながらも、どうしても股間で揺れるアリューのたくましいペニス、それにもマユラは目を奪われてしまう。


きっと初めて殿方の裸を見たせいだろう、首を振ってそう考え、子供達を騒ぎを聞きつけ山を登る準備を始めた兵士達に預けた後に、マユラは勇者達の元へ向かったが…その身体は次第に、神に仕え封じていたはずの欲求を呼び起こされ、頬を赤く染めていた。

鎧を脱ぎ捨てていたため立派な乳房を揺らし、スカートを太ももがみえるほど託しあげながらマユラは必死に走る。 
聖女騎士などと呼ばれいい気になっていた自分が恥ずかしい…せめてあの幼くも勇敢な勇者の力になりたい、勇者を抱きしめてあげたい、と…。 

「ふーむ、なかなかやるわねアリューくん、このオークかなり強い奴よ?やっぱり見込みがあるわねぇ」

「そんな…その、やっぱりレイナさんのおかげですよ…っ!痛ててっ…」

戦いを終えて戦利品を徴収しながらもレイナは満足そうに呟く、照れを隠しながらアリューは嬉しそうに答えたが、致命傷を避けながらも負った傷に足が崩れ落ちる。

「あちゃあ、毒も食らってるわね、よしよし、それじゃあ毒消しと、薬草をー…」

と言いかけて、オーク達から回収した斧に付属していた薬液の注入口を眺めるレイナの瞳は邪悪なそれに変わる。


これは媚薬だ、なら考えることは一つしかない。

「れ、レイナさん?」

「ねえ、アリューくん…これってチャンスだと思わない?あの聖女騎士を私達の仲間で…アリューくんのモノにするための…回復の泉も近いけど、ふふふ、そろそろね?」

傷口から毒が回る中、やることはやっていると言わんばかりに毒消しの薬草をアリューに飲み込ませるレイナ、痛いけど我慢してね♪と呟くと、脂汗を垂らすアリューを膝枕してそのまま優しく髪をなで回し始めた。

「ゆ、勇者様!ご無事なのですか?」

「あ…あうぅっ…」

息を切らして乱れた姿で戻ってきたマユラは、裸のレイナに膝枕をされ、呼吸も荒く喘ぐアリューを見て慌てて近づき、ゆっくりとアリューに手をかざし、回復魔法を使い始める。

「退きなさい!私が今傷を治します、貴女…確か以前に傭兵とガイドを頼んだことがありますわね…そもそも薬草は持ってないのですか!?」

「使ったわ、でもどうやら新しいタイプの毒みたいね…何とかなるのかしら?そこに回復の泉もあるけれど」


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