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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 98

大和達が走る間にも容赦なく狼達の牙が襲いかかる。
大和とハイネは剣で、マルティールは魔法で、それぞれ蹴散らすが倒しても倒してもリクゥは新しい炎の狼を作りだし、再び襲うように命じる。
まさにいたちごっこの状況であった。


その間にもかすみの首は絞められたままであった。
既にかすみは意識が朦朧としていて、シュウがあと少し力を入れたら、そのまま彼女は窒息死してしまう。
「かすみ…これが最後だ。俺の仲間になれ!ならなければ……このまま殺す!もし仲間になるのなら首を縦に振れ。」
これが妹の事を思う兄としての最後通告であった。
(もし仲間になるなら良し、ならなくてもこの状態なら楽に殺せる。)
シュウはそう考えていたのである。
事実かすみの命は、完全にシュウが握っていた。
(これならかすみも諦めるしかない。さぁ早く!首を縦に振れ!)
その時、かすみの首が、かすかに動いた。
かすみは首を縦に振らずに横に振った。
「俺たちの仲間になるくらいなら死を選ぶか。じゃ、お望み通り 息の根を絶ってやろう」
シュウは、かすみの首を強く締めていった。
かすみの息の根が絶ち消えようとした瞬間、校舎の方から何かがシュウめがけて飛んできた。
反射的にシュウはかすみから手を離した。
すると先程までシュウの手があった所に突然氷の矢が飛んできた。
もしあと1秒手を離すのが遅れていたら、その矢はシュウの右腕に突き刺さっていたであろう。
(誰だ?)
だが、それに答える声は無く。
代わりに人影が氷の矢を何発か撃ちながら接近してきた。
その人影に向けてシュウも何かを投げる。

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