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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 95

「ここまでだな……小僧。」
ギルダーが槍を構えた。そして……
「死ねぇぇぇ!!」叫び、槍が大和に突き出された。



一方、ソフィーは次から次へと出てくる敵兵に魔法を浴びせていた。
彼女の顔は汗びっしょり、服も所々破け、息も絶え絶えである。
それでも彼女は休む事なく敵兵を討ち取っていた。
(…一応、罠は完成したが…もはや罠は必要ないであろうな…)
ソフィーは数十分前敵を誘い出し全滅させる罠を仕掛けたが、それは学校の建物全てを巻き込む程の大規模な物であった。
ソフィーは罠を作る事は作ったが、流石に罠を発動させたくはなかった。
(…罠が発動すれば学校が崩壊してしまう。…出来ることならこの罠は発動させたくない)
ソフィーはそう思っていたのである。
が、ソフィーが外に出てみると意外にも味方が優勢であった。
一時はリョフの出現により逃げ腰だった味方が、大和やレイ達の活躍により次第に奮起し、優勢に持ち込んでいったのである。
(これなら罠を使わなくても勝てる!)ソフィーはまた1人敵を倒しながら思っていた。
彼女は、このリスペクト魔法学校の校長は、勝利を確信していた。
だが彼女は自覚していなかった。
自分が老いていたことに。
実力も魔力も、全盛期の半分以下に落ちていたことに。
そしてそれに気づいた時にはソフィーの胸から刃が突き出ていた。



一方で大和は九死に一生を得ていた。
ギルダーが槍を構え、突き出した瞬間
ギルダーはそのまま動かなくなった。
大和の体に槍の先端が届くまであと2pの所であった。
大和は目を瞑っていたが、槍が飛んでこないのを不思議に思い、目を開けた
するとそこには槍を構えたギルダーが立っており、その後ろに人型に変身したガルドが剣をギルダーに刺していた。
「き、貴様!魔法剣だったのか…」
ギルダーが口と胸から血を流しながら呻いた。
「大和様に手出しはさせない!」
ガルドが叫ぶ
「魔法剣如きに…やられるとは…む、無念…」
そして…ギルダーが倒れた。


その様子に敵味方問わず多くの兵士が叫んだ。
魔王軍は悲鳴を、ルカジマ軍は歓声を上げる。
一方、その兵士達の声はリョフにも聞こえていた。
リョフはその声を聞き、一瞬でギルダーが戦死した事を悟った。
「退却する!俺に続け!」
リョフはそう叫ぶと前方を逃げるレイとジェンを一時睨みつけ、そのまま兵をまとめ走り去った。



大和は、しばらく何が起こったのか分からなかった。
そんな大和にガルドが声をかける。
「やりましたね、大和様。我が軍の勝利です。」
ガルドの言葉にようやく大和は自分達の勝利に気がついた。

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