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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 94

「待てい!」
駆け出した赤兎馬の足元にさらに1発。赤兎馬が棹立ちになる。
残っていた兵士のうち弓を持っていた数名が、魔法の飛んできた方向へ矢を放つ。
それっきり魔法は飛んでこず、すぐに追跡を再開したリョフと兵士たち。だがこの間にやや距離を開けられていた。

腹を押さえながら馬を疾駆させるレイ。その横を併走するジェン。
2人とも腕や腿など数箇所にかすり傷を負っている。
「いったいどうしたんだよ!」
「それが・・・。あの時腹を狙われた瞬間、無意識に腹をかばってしまって・・・。」
「怖気づいてる場合じゃねえぜ・・・とにかく、リメトス塔へ急ごうぜ。」
必死に馬を走らせる2人。その後ろからは、赤兎馬で単騎追ってくるリョフの姿があった。


そのころ大和たちは・・・。
盛り返したギルダーたちに挑みかかろうとしていた。
混戦模様となっていたのをソフィーはようやく収拾し、大和たちの突入路を開いたのだ。
飛び込んだのは大和とマルティール。それに3人の魔道師だった。
「貴様・・・・・さっきはよくも逃げてくれたな・・・・。」
大和の姿を見つけると、ギルダーは完全に頭に血が上った。
「だあありゃああ!!!!」
懇親の雄叫びとともに、全力で踊りかかってくる。
「うわっ!!」
慌てて逃げ出す大和。飛び出してきたギルダーは兵士たちから離れた。
その一瞬の隙を突いて、マルティールたち4人が呪文を放つ!
何発かがギルダーに命中する。
が、全身を魔法で焼かれながらも、ギルダーは武器を離さなかった。
「…この程度で!」ギルダーは槍を構え、再び大和に襲いかかる。
「うわっ!!」
驚いたのは大和の方だった。
あれだけのダメージを受けてなお立ち上がって来たギルダーに大和は完全に臆してしまっていた。
「死ねぇ!小僧!」ギルダーの槍が大和を襲う。
大和は必死に槍をかわすが、やられるのは時間の問題であった。
大和がチラリとマルティールの方を見たが、彼らも兵士に囲まれており、自分の事で精一杯である。

そして、5分ほど打ち合った時であった。
ギルダーの槍をガルドで受け止めた瞬間、衝撃によりガルドが上空へ弾き飛ばされてしまったのである。
ガルドはそのまま弧空を描き、ギルダーの少し後ろに突き刺さった。
「しまった!」
武器を失い慌てる大和。
彼の目の前には勝ち誇った顔をしたギルダーが立っている。

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