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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 93

乗馬の歩みを止め、馬ごと彼女たちに巨躯を向ける。
彼の前には剣士らしき美人と、3つの棒を短い紐で繋いだ三節昆と呼ばれる武器を持った美人がいた。
「ぎゃっ!」
その直後、飛来した最後の一弾がリョフの兵士の1人を打ち倒した。
レイ達の邪魔をしないため支援射撃が停止され、辺りが静まり返る。
「お前たち手を出すなよ。この女たち、かなりの使い手だ。」
その言葉に、構えたままの配下たちはレイとジェンをにらんだまま動きを止める。その数は30人弱。既に半数ほどを失っていた。
「おい、お前たちの名前はなんと言う!」
「剣士レイ!リョフ、その命をいただく!」
「アタシはジェン!我が三節昆にてその頭を砕いてやる!」
内心の恐怖など押し殺し、強気な言葉を吐く2人。ジェンは今回は馬上戦闘もあると見ていくつか格闘武器を借り出していた。
「ククク・・・ゆくぞ!!」
まず、レイに向けて画戟を振りかかる。レイはそれを剣で流し、斬りかかろうとするが素早く画戟を戻して防ぐ。
そこにジェンが撃ちかかるが、素早くそれも画戟で打ち払う。
その後は風を呼び、雲を起こす戦いとなった。
突きかかり、斬りかかるリョフ。それを片方が受け止め、横合いから襲うもう一人も画戟が打ち払う。
「クハハ、どうした!その程度では儂は斬れんぞ!」
だがレイとジェンは共同して必死に防ぎ、一向に倒れない。
そうして40合ほど打ち合っただろうか。
次第にレイとジェンに掠り傷が増えてくる。
「そろそろ覚悟しろ!ちぇえ!」
画戟がレイの腹を突こうと突き出される。
とっさに腹を押さえて身をかがめてしまうレイ。
「やっ!」
ガン!
横からジェンの三節昆がリョフの手首を打つ。それが画戟の向きを右にずらせた為、レイは傷を負わずに済んだ。
「しゃらくせえ!」
怒り心頭に発して画戟を斜めに振り下ろす。
ジェンは防ごうとするがガゴッという音と共に三節昆を打ち飛ばす。
レイは腹を押さえてはっとしたような表情を浮かべている。
とっさにトンファーを取り出しながらジェンは叫んだ。
「レイ!」
その声に我に返り、剣を構えなおす。
「遅いわ!!」
リョフが画戟を振りかぶっている。
「ごあああ!!」
「逃げて!!!」
その時。リョフの掛け声と、だれのものでもない声が交錯した。
リョフの右方向、レイ達から見て左前の方向から閃光が輝く。
「邪魔するな!」
飛んできたサンダーを切り払う。その隙にレイとジェンは馬首を翻し、逃げ始めていた。

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