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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 92

ドカーーーン!!!ぶつかり合った瞬間、衝撃波が起こった。
呪文を唱えるセリスとブラウニーも、そして攻撃呪文が使えないため、勝負を見守るしかないシホもそれぞれ吹き飛ばされないように踏ん張っていた。
「このぉーー!」
「この小娘がーー!」
互いに全力の勝負であった。
炎と巨大岩が互いに、押しつ押されつといった展開を繰り広げている。
しかし時間がたつにつれ、セリスが次第に押され始めた。
「こんな…こんなはずじゃ…」
「悪いな小娘!だがこれで終わりだ!」
ブラウニーがさらに勢いを増す。
あと少しでセリスが岩に押しつぶされてしまう。
「死ねぇ!!」
ブラウニーが叫んだ。
が、彼の勝利の叫び声は次の瞬間、悲鳴に変わることとなった。
突然ティナの病室が光ったのと同時にドアが吹き飛び、中から出てきた炎が、ブラウニーに襲いかかっのである。
その炎の威力はセリスが放った炎とは比べ物にならない威力である。
「ギャアーー!!」炎に包まれ絶叫するブラウニー。
ブラウニーは炎に焼かれながら廊下に倒れ、そのまま灰となった。
「すごい…」
セリスは思わず呟いた。その炎の威力が自分とはレベルが段違いだったからである。
「セリス!」
シホが声をかける。彼女の目は病室を見ていた。
セリスも気づいた。あの炎の発動者が、誰か?、ということに。
2人は急いで病室のベッドを見た。
2人は思わず涙を流した。
そこには長い眠りから起きて、妹を救った、傷だらけの姉の姿があったのである。



その頃…
戦場はさらに激しさを増していた。
指揮官ギルダーを討ち取るために、走り続ける本物の大和。一方そのギルダーと合流させないために、リョフを押さえるレイとジェン。
大和はまだギルダーと戦闘に入っていなかったが、レイ達は苦労の末、なんとかリョフにたどり着いてはいた。
レイ達がたどり着いた頃、リョフの配下の数はかなり減少していた。彼自身は魔法武器である方天画戟で矢でも弾くように、飛んでくる魔法を打ち落としていたが配下将兵はリョフ隊への集中射撃の前に被弾戦死する者が相次いでいた。
騎乗したままリョフの横から踊りこむ二人。配下4人がまずかかってくるが、1人は飛んできた魔法で、残る3人もレイとジェンが瞬く間に叩き伏せた。
もはやさえぎる者はない。
「リョフ!勝負しろ!」
「ほほう・・・・勇猛な女たちだ。よかろう!!」
自身に満ちた笑みを浮かべたリョフ。

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