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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 87

それならばリョフを押さえ、その隙にギルダーを倒す方が勝ち目があると踏んだのである
「しかしあえて危険を冒すよりは残存戦力をまとめ、この学校に籠城したほうがいいのでは?」
レイが別の作戦を言ったがそばで話を聞いていたソフィーが反対する。
「無理じゃな。このリスペクト魔法学校は何十年も前に建てられており、至る所が老朽化しておる。籠城するのには全く向いていない。」
溜め息をつくソフィー。
「勝つにはこれしかないか…」
大和が呟く。どちらかと言えば彼の方が厳しいといえよう。
リョフには勝たなくてもいいが、ギルダーには勝たなくてはならない。
勝たなくてもいいと勝たなくてはならない。
この重圧が大和の双肩にのしかかる。
「ならば私達がギルダーの相手をして、王がリョフを押さえるのは?」
「無理です。確かに王も最初の頃よりは強くなりましたがそれでもリョフの相手をするには早すぎます。おそらく今大和様がリョフと戦ったら一瞬で殺られるでしょう。だからここは経験豊富なあなた方2人が最適なのです。」
……………
長い沈黙。
「何かないの?大広間一つ丸ごと空気を毒雲に換える魔法とか、足元の土を水に変えて溺れさせる魔法とか、戦闘メイドを召喚する魔法とか!」
「王よ、いくらなんでもそのような・・・。」
「王様、おちついてくれ、ないものねだりもいいところだ。」
「じゃ、電撃を遠くから多数打ち込んで射殺するとか。火の玉を大量に投げ込んで逃げ場をなくして焼くとか。」
「そういうのもないのか?」
「いや、ないこともないが・・。」
「あるの?」
「今お主が言ったような魔法もあるにはあるが、最初の3つなどは禁呪文とされておる・・・・。また、やつの方天画戟をよく見てみよ。青白い光を放っておるじゃろう。強い魔力を帯びておる。さっきから魔法をいろいろ撃っておるが、あれを巧みに振り回して、防いでおる。単なる電撃や火球ではただの雨じゃ。」
「うう、どうすれば、どうすればいいんだよ・・そうだ!!」
「ん?」
「ねえ、この学校って、ある程度巨大で重くて、それでいて潰してもかまわない建物と、爆破する魔法か爆薬はない?」
「誘い込んで生き埋めにして潰すのか?」
「うん。深い地下室でも峡谷でもいい。生き埋まって窒息すればいくら魔法の武器を持っていても死なないかな?それとも下の部屋にでも爆破の仕掛けをしておいて地雷のように吹き飛ばすとか。」
「よいかもしれん。まるでいにしえの兵法を聞くようじゃ・・・・だが・・・どうすべきか・・。」
「建物を崩すなら魔法でもいいと思うぜ。相手は魔法を弾くだけなんだろ?なら瓦礫は単なる物だ。」

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