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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 86

「あれはまさか…」「うそ…そんな…」レイとジェンは金色の鎧を着た男を見た瞬間言葉を失った。「知ってるの?あの男」
大和が2人に尋ねると、レイが体を震わせながら答えた。
「は、はい。あの男の名はリョフ。デュランの息子です。その武勇はほぼ最強。あの八星将軍でさえ一目置くほどの男です。」
ジェンも答える。
「とにかく普通じゃないよ。あいつは。乗ってる馬だって赤兎馬つって天下一の馬らしいし」
2人が話す間もリョフはみるみるうちにギルダーに近づいている。
すでに両軍の兵士達はリョフの存在に気づいている。
しかもリョフの鬼神のような活躍により、ルカジマの兵の士気はどん底に落ち、逆に魔王軍の方は思わぬ援軍の出現に高揚し、次第に劣勢だった戦を盛り返していた。追い詰めた者と追い詰められていた者
狩る者と狩られる者今や先程の立場とは完全に逆転している戦場がそこにはあった。

(ヤバい。このままじゃ負けてしまう。)
大和は必死に対策を考えていた。
(…今の魔王軍は罠によりおよそ150の数に減っていた…だけどリョフの援軍により50を足して200)
(…こちらはまだ1,000は残っているけど戦意は殆どない。しかも正面からぶつかったら確実に蹴散らされる。)
こうして考えている間にも目の前で味方が次々とやられていく。
(…どうする。どうする。早くしないとみんなが…)
その時、今まで黙っていたガルドが
「一つだけ作戦があります。かなり危険ですが…」
と、大和達に話しかけた。
「何か作戦があるの?ガルド」
「先程言った通り、かなり危険ですがよろしいですか?特にレイさんとジェンさんには…」
2人に問いかけるガルド。
「私達2人が特に危険とは一体どういう作戦なんだ?」
するとレイが逆にガルドに聞いた。
「はい。私と大和様はギルダーの首を狙います。しかしリョフに邪魔されては勝ち目はありません。そこであなた達にはしばらくの間リョフを押さえててほしいのです。」
しばらくあ然とする2人。
あの鬼神のように暴れてるリョフを押さえる?
しかも2人で?

突然ジェンが叫んだ。
「ちょっと!何言ってんのよ!あいつに勝てる訳ないじゃん!絶対いや!」
半分涙目で訴えるジェン。
それに対してレイはあくまでも冷静だった。
「一体何故?理由を聞きたい」
「はい。この戦の総大将はあくまでもギルダーです。リョフではありません。ギルダーさえ倒せばこの戦の勝利は私達のものです。ギルダーを倒したその後、残った戦力でリョフにあたればなんとかなります。」
確かにガルドの言う通り魔王軍の大将はギルダーであった。つまりギルダーを倒せば、この戦の勝利が決定する。
しかしギルダーと戦っている間にリョフが来れば猛将2人を同時に相手することになる。
そうなればますます勝ち目がなくなる。

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