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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 85

そしてそれは大和達が学校前についたときに起こった。
突然銅鑼の音が町全体に鳴り響いたのである。
ギルダーは音に驚かなかったが後ろから聞こえてきた叫び声にはさすがに驚き後ろを向いた。
その叫び声の正体は自分が率いていた魔王軍5千の声だったからである。
先ほどギルダーが爆走した道の左右の建物の上から一斉に矢や魔法を打ち込まれ大軍で身動き取れない魔王軍はどんどんその数を減らしていった。
全てはギルダーによる突出が原因である。
そしてギルダーはようやくあの一騎打ちが罠だったことに気がついた。
しかもその相手の大和の後ろには2千の兵士が武器を構えギルダーを睨みつけていた。
ギルダーは焦った。彼の方はというとなんとか道を抜け出して追いついた兵士およそ500のみ。他は死んだか逃げ出したかまだ苦しんでいるかである。


「かかれぇ!」
ソフィーが老婆とは思えない声で号令をかけた。
するとそれを合図に2千の兵士が一斉に襲いかかった。その中には大和 レイ ジェンはもちろんハイネの姿もあった。
次第に数を減らし追い込まれていくギルダー。
それを見て勝利を確信するソフィー。
その時ソフィーは妙な気配を感じた。
その方角を見ると遠くで砂煙が見え、それがどんどん近づいてくる。
(なんだ?)
近づくに連れその姿がハッキリ見えてきた。どうやら騎馬隊らしい。
(数は50か…まさかあの謎の部隊!)
そして先頭にいる赤い馬に乗る男を見た瞬間、彼女は心臓が張り裂けるくらいの衝撃を感じた。
(あ、あれは、まさか、リョフ!)
間違いであって欲しかったが、何度見てもそれは間違いなくリョフとその部下達であった。
リョフの部隊は東から来ていた。ギルダーは南。しかもまだギルダーの部隊は壊滅していない。
(まずい!このままでは2方向からの挟み撃ちにあってしまう!)
ソフィーは叫んだ。「全軍直ちに撤収し校内に引き上げよ!繰り返す!直ちに校内に撤収せよ!」
しかしその命令はほとんどが無視した。何しろ彼らの目の前には完全包囲されたギルダーがいる。
(こいつを倒せば手柄は俺の物だ!)
そう考える兵士が多かったのである。
そんな中で一応撤収する者達もいた。
その中には大和 レイ ジェンの3人もいる。
「一体どうしたんだろう?」
大和は不思議に思っていた。
外ではギルダーの兵士数が200ほどに減っていた。
しかも包囲している。
ギルダーの命もここまでのはずだった。その時レイが叫んだ。
「王!あれを!」
レイが指を指した方を見ると50騎ほどの騎馬隊が猛スピードでこちらに走っている。
そして…
ガツン!!
凄まじい音と同時に包囲しているルカジマ軍に突っ込んだ。その部隊の強さは桁違いで特に金色の鎧を着た隊長らしい男はあり得ない強さを見せつけていた。
彼らは兵士達をまるで紙切れのように吹き飛ばしながらギルダーの方へ突き進んでいる。

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