PiPi's World 投稿小説

気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 82
 84
の最後へ

気弱な少年とセクシーな仲間達 84

と、その時ギルダーの目にルカジマの入り口に誰か立っているのが見えた。
(…あれは…ガキに女が2人だと!)
ギルダーの目に映ったのは馬に乗って入り口に立つ3人。
ギルダーは憤激した。
(何のまねだか知らないが叩き潰してくれる!)
憤激しながら軍を進めるギルダー。
と、町から100мの所まで来たときに
突然子供が1人でこちらにやって来た。そして子供は憤激するギルダーに火に油を注ぐような発言をした。
「僕の名は橘 大和!お前達の大将であるギルダーに一騎打ちを所望する!」
「な、なんだと小僧!」
もはやギルダーにはルカジマ攻撃などどうでもよかった。
ただ橘 大和を八つ裂きにすることしか考えていなかった。

「これでいいんだよね?ガルド。」
震える声で大和が喋る。
「はい。完璧です。」
剣の姿のガルドが答えた。
「あとはギルダーと戦い、わざと逃げて下さい。あとはソフィーさんにお任せしましょう。」
「うん。だけど出てくるかな?」
「大丈夫です。
…ほら、出てきましたよ」
ガルドの言うとおり魔王軍の中から、1人の大男が馬に乗り出てきた
身長は190ほどの大男で年は40歳ぐらい顔には無精髭をはやしている。
何より恐ろしかったのがギルダーの目である。その目は完全に大和に対する憎しみが浮き彫りになっていた。
「小僧!死にたいらしいな!」
ギルダーが叫ぶ。
負けじと大和も言い返す。
「死ぬのはおまえだ!ギルダー!」
「なんだと!ふざけおってぇ。」
突然ギルダーが大和に向かって突進した。
大和もギルダーを迎え撃つべく馬を走らせる。

キンッッ!!
剣(ガルド)と槍がぶつかり合った瞬間凄まじい衝撃が大和に伝わる。
「くそっ!」
大和が剣を振り、ギルダーがそれを弾く。
「その程度か!小僧!」
ギルダーが槍を大和に突きだす。
それをギリギリ防ぐ大和。
互いに一進一退の攻防であった。


そして戦闘開始から20合目のことであった。
「はぁ!」
大和が剣でギルダーの槍を防いだ時であった。
反撃してくるかと思ったギルダーだったが大和はなんと町へ向けて走って行くではないか。
ギルダーはまたもや憤激した。
「おのれ…尻尾を巻いて逃げ出すか…逃がさんぞ!」
叫ぶと同時に大和を追うギルダー。
「ま、待ってください!ギルダー様」
突進する大将を追いかける部下達。
もはや魔王軍5千は完全に冷静さを失っていた。


「待てい!小僧!」大和の後ろを猛スピードでギルダーが追ってくる。
「大丈夫ですか?
王。」
いつの間にか隣をレイとジェンが馬に乗り駆けていた。
「うん。なんとか」端から見ると勝負は互角だったが実際は大和の腕はほぼ限界だったのである。
「あいつ、まだ追ってくるよ」
ジェンが言った。
後ろを確かにもの凄い形相で追ってくるギルダーが見えた。「とにかく逃げよう!」
3人がさらにスピードを上げて逃げる。「逃がすかぁ!」
ギルダーもスピードを上げた。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す