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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 71

「大和様。シホさんの言うとおりここにいても何もならないでしょう。ひとまずルカジマに行き情報収集したほうが良いと考えます。」
大和もその方が良いと思っていたため、とりあえずルカジマに行くことにした大和達。
関所を出てしばらく歩くと町が見えてきた。
「あれがルカジマか…」
大和が呟く。
レンガで出来た民家。回りを緑に囲まれた町。伝統を感じさせる町並み。
そして……
「あの真ん中に見えるのが魔法学校なの?」
大和がセリスに聞いた。
しかし先に答えたのはセリスではなく
シホであった。
「はい。あの学校は昔に建てられた城を改築したものです。あそこで日々、生徒達が魔法を学んでいるんですよ。」
シホがすんなりと答えたのに驚く一行。「シホさん。なんで知ってるの?」
セリスが聞いた。
「私はあの学校の生徒でしたから」
「シホさんが魔法学校の生徒?」
セリスが驚く。
「はい。しかし5年前に退学しました。私は回復呪文は優れてたんですが、それ以外の呪文は全くダメでしたの。それで単位不足で退学になってしまったのです。」
意外な過去が明らかになったシホであった。
「そ それで?」
大和が尋ねる。
「私は両親共に既に他界していましたし、しばらくは体を売って生活していました。そんな時にあの宿の主人にメイドの仕事をもらったんです。」
その仕事をクビになったきっかけを作った大和は急に表情が暗くなった。
それを見たシホが
「あ、でも後悔はしてません。私もあの仕事を辞めるつもりでしたし。大和さん達のお役に立てれば幸いです。」
と言った。
その時ガルドが話に割り込んだ。
「皆さん。ルカジマの様子が変です。」一斉に町を見る大和達。
確かにまだ昼時をすぎたばかりなのに、町に人影が全く無かった。
「何かあったのかもしれない。みんな、行こう!」
大和達は町に向かって全力で走った。


そして町に着いたがやはり誰もいない。町全体が死んだように静まり返っていた。
とりあえず民家や商店が並ぶ広い道を歩いてみる大和達。
「一体 どうしたの?」
セリスは自分の町の変わりように泣きそうである。
周りを警戒しながら道を歩く大和達。
「変だな。人の気配を感じないのに視線を感じる」
かすみは忍びだけあって奇妙な感覚に敏感に反応している。少しずつ進んでいく大和達。
やがて真ん中に噴水がある広場に出た。その広場にあと少しでたどり着く所で
突然かすみが上を見て叫んだ。
「屋根だ!」
言われ全員が上を見た瞬間、一斉に屋根の上に鎧を着た兵士達が現れ弓を下にいる大和達に狙いを定めた。
おそらく屋根の上で敵をずっと待っていたのだろう。その数およそ50人
下で身動きを取れなくなった大和達を見ながら1人の兵士がラッパを取り出し大音量で吹き始めた。ラッパを吹くと、広場のさらに奥にある魔法学校から馬に乗った老婆と魔法使い数人がこちらに向かって来た。

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