気弱な少年とセクシーな仲間達 70
大和は、店のサービスとかで媚薬入りの飯を用意したシホを心から信用できずにいた。
「大和様、その心配はいりません。もし、そうであれば昨晩の乱交の最中に襲ってくるはずですから」
ガルドのこの一言で大和はシホを同行させることにした。
その日もまた気持良く快晴だった。
東には3000メートルを越すか越さないかという山脈があった。
「あのミンク山脈に沿って行けばルカジマよ。」
セリスはもうすぐルカジマに帰れるとあってか張り切った様子である。
「あと少しでルカジマの関所があるの。そこを通ればルカジマは目と鼻の先だよ。」
セリスの言う通り、大和達がしばらく進むと確かに建物が見えてきた。
それは大きな門と小屋で出来た関所であった。
これを見た大和は
(…なんだか江戸時代の関所みたいだな…)
と学校の歴史の授業をしみじみ思い出していた。
ところが近づくにつれ様子がおかしいことに気づいた。
最初に気づいたのはかすみだった。
「おい、ここは関所だろ。何故門番がいないんだ」
かすみの言う通り確かに関所には誰もいなかった。
「どうしたんだろ?前に私が通った時はいたのに…」
不思議がるセリス。「何かあったのかもしれませんね。」
レイが心配そうに言った。
「みんなどっかで遊んでるんじゃない」ジェンが考えるのも面倒くさい感じで言った。
その時シホが
「何にせよここにいても埒があきません。ルカジマに行った方が良いのではないでしょうか?」
と全員に言った。
それにガルドも賛成する。