PiPi's World 投稿小説

気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 53
 55
の最後へ

気弱な少年とセクシーな仲間達 55

「ぐっ・・・・」
大和は歯を食いしばっている。その大和が唐突に右に跳ねた。
「ああっ!」
いや違う。剣士や格闘家相手に筋力で勝てるわけがない。耐え切れなくなったセリスが手を離したのだった。
危地を脱した大和は荒く息をついている。
「やれやれ・・。」
かすみがセリスに近づいた。そしてセリスに顔を近づける。
「で、貴女のような美人がなぜこんな森の中に?」
実際言うとおり、セリスはやや童顔が可愛い、眼の大きな美人だった。
「ちょっと森に生えている薬草を取りに来たのよ。その帰りにモンスターの群れに襲われたの。魔力が減っていた時に襲われたからあと少しで殺されるところだったわ。」
「そうだったんだ…。ねぇセリス。もしよかったら僕達と行かないかい?ちょうどルカジマに行くところだったし」
それを聞きセリスが喜ぶ。
「いいの?やったー!大和君って優しいんだね。」
しかしそれに反対するのがレイとジェン。
「王様、駄目だよ!こんな子いらないって!」
「そうですよ、王!だいたいこの女がどれだけの実力かも分からないのに仲間にするべきではありません!」
大和に詰め寄る2人の「王」の言葉に疑問を持ったセリスはそっとかすみに聞いた。
「ねぇかすみさん。王ってどういうこと?」
「あぁ…実はな…」と今までの事を話すかすみ。
それを聞きセリスが驚く。
「ええ!大和君があの伝説の王なの!凄い!お姉ちゃんが聞いたらビックリするだろうなー!」
「お姉ちゃん?」
「うん!お姉ちゃんは凄いんだよ!なんといっても魔法学校で歴代一位の成績で卒業してその後アルフレド軍に入隊して魔法将軍に抜擢されたすごいお姉ちゃんなんだから!」
1人で盛り上がるセリスだがガルドを含む一行は驚いた。
尋ねるかすみ。
「お前のお姉ちゃんって…まさかティナ将軍なのか?」
「うん!そうだよ」途端にみんなの表情が暗くなる。ティナが戦いに敗れ行方不明なのを知っているからだ。
「あのさ…実はティナ将軍は…」
「知ってるよ。行方不明なんでしょ。」
重い雰囲気で言おうとしたかすみに対しあっけらかんとした様子のセリス。
「でも大丈夫。お姉ちゃんは絶対に生きてるんだから。きっとどこかでサルマンを倒そうとしているんだよ。」
明るい表情で答えるセリス。その顔には不安など一切無かった。
「ねぇ〜。それより大和君達ルカジマに行くんでしょ?私が案内するから付いてきて!」
と言いサッサと歩き出した。
「ねぇガルド…どうしよう?」
思わずガルドに話しかける大和。
「悪い子ではありません。とりあえず仲間にしておきましょう。」

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す