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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 52

シュウは痛みをこらえながら呪文を唱えた。
瞬間シュウの周りを竜巻が囲む。
「かすみ!虚空も!ここは引かせてもらう!いいか!風魔は必ず俺が皆殺しにする!首を洗って待っていろ!」
竜巻が消えるとシュウの姿も消えていた。それと同時に虚空が倒れる。
「お頭!」
かすみが走りよる。その体は満身創痍ですでに意識はなかった。
「虚空さん!レイ!ジェン!すぐに医者を!」
「わかりました!」2人が医者を呼びに行き、大和とかすみは虚空を屋敷へと運んだ。
一時間後……
屋敷では大和達4人と医者、そして虚空が居た。
診察を終えると医者がかすみに話した。「残念ながら……老体に鞭打って戦ったせいでしょう……頭領はもってあと一年の命です…。」
医者が帰ると4人は虚空のそばに付きっきりだった。
「お頭……くそっ!私がもっと強ければお頭はこんなことには……」とその時だった。
「…か…す…み……」いつの間にか虚空が起きていた。
「お頭!」
思わず駆け寄るかすみに虚空は
「よいか…?かすみ…。旅を…しろ…。もっと…強くなれ…。そうしたら…お前に…風魔奥義と…頭領の位を…授けよう…。」
「私が…頭領…」
思わず言葉を失うかすみ。
「いいか…お前が…頭領に…なるには…シュウを…お前の兄を…倒さなくては…ならない…。シュウを…倒すことが…試練!」
「お頭…。私、やります!」
虚空が微笑み大和に顔を向ける。
「大和殿…かすみを…頼みます…」
「わかりました。虚空さん。」
大和が力強く返事をする。
そして翌朝。大和、レイ、ジェンにかすみを加えた一行は風魔の里を旅立った。
旅立って間もなく。ルカジマへ向かう森の中。
「勘四郎さんだっけ?お父さんたちとは入れ違いになっちゃうんだね。」
「ええ。父上が戻れば当面の心配は要らないでしょう・・・。」
里のこと、試練のことを思い、表情の硬いかすみの気持ちをほぐそうと話しかけている大和だが、あまり思わしくないようだ。
先ほどのことを思い出す大和。
 それにしても・・・僕たちの見送りが虚空さんとさちさんだけ・・。里も大変なんだなぁ・・・。
かすみさんと一緒にいた女の子たちは片付けか任務中の忍者への呼び戻しに行ったらしいし、これは迷惑をかけるわけには行かないな。
そう思い懐を押さえる。そこにあるのは痛みをおして書いてくれた、虚空からのルカジマの街への紹介状だった。
「ねえ、ところでルカジマまではあとどれくらいなの?」
「私の案内どおりに来てくれれば、3日。1日ほどすれば右手に古い塔が見えてくる。あとは塔がずっと右手に見え続けるように歩けばいい。」

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