PiPi's World 投稿小説

気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 49
 51
の最後へ

気弱な少年とセクシーな仲間達 51

「覇軍掃滅震天雷・・・・弾!」
その声とともに虚空の両手から光が打ち出され、光は球となってシュウを囲み、押し包んだ。
ギュシャッ!
「があああ!!!!!」
シュウの悲鳴が木霊した。
その悲鳴とともに光球が消滅する。
後に残ったのは一筋の細く天へと伸びる煙だけ。

「やったの?」
「いや・・・・手応えはあったのじゃが・・・逃げられた。」
「頭!」
「大丈夫ですか?」
さちとさっきの娘たちがようやく意識を取り戻してやってきた。
「大事無い。シュウには逃げられたがあの技を食らってはすぐには戦えんよ。」
さちがかすみに服を投げ、かすみは素早くそれを着込んだ。
「さて、後始末じゃ。被害の確認を。客人にこのようなことを頼んで申し訳ないが大和殿と御二人にも手伝い願いたい。」
「はい。」
全員の声が重なる。
虚空が両手を少しずつ離し始める。両手の間には光の塊が出来ていた。
「くらえ!風魔忍術奥義!風魔光嵐波!」
虚空が両手をシュウに向けたその時、
光の渦がシュウに襲いかかった。
シュウがとっさに回避するが間に合わない。
ドォーーーン!!!凄まじい爆発。それと同時に大和達を襲っていたかまいたちが消える。
「お頭!」
大和達が虚空を見ると虚空は顔面蒼白で肩から息をして全身血まみれだった。
「お頭!」
「虚空さん!」
虚空に駆け寄る4人。
それに気づき虚空が4人に笑みを浮かべる。
「ぐ・・・ああ・・・」
!!!
喚き声を聞き、声の方向を見た大和たちは息を呑んだ。
そこにはシュウが胸を押さえて呻いていた。
シュウの胸と腹は血だらけで肉が見え、肋骨らしきものも1本見えていた。
そして、一瞬シュウが虚空を激しい憎悪のこもった眼で睨み、必死の形相で左腕を地面へむけて振った。
バン!
白煙が立ち上り、煙の後には誰もいなかった。
「逃がしたか・・。」
「どうやらやったようじゃ……」
シュウの居た場所は衝撃で砂ぼこりが舞い上がりよく見えなかったがたぶん死んでいるだろうとそこにいた誰もが思った。しかし……。
「さすがは風魔最強奥義……効いたぞ……」
5人が声の方を見た。そこには左手を肩から失った隻腕のジェンが立っていた。「うそ……」
「そんな…馬鹿な……あれを喰らったものは全てを灰塵と帰さしめる奥義のはず…」
「確かに…全盛期のあんたなら…俺は左腕だけでなく…全身を失っただろうな…。」

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す