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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 43

「このままじゃまずいよ!ガルド、いい作戦はない?」
「ありますが、かなり危険です。それでもかまいませんか?」
「もちろん!」
「では作戦を教えましょう。」
大和はガルドから作戦を聞くとそれを伝えようとレイ達を集めた。近くではカメレオンが大和達をその四つの目で血眼になって探している。「じゃあまず私が行くね!」
と言うとジェンがカメレオンの前に飛び出した。すかさずカメレオンはジェンに向かって火の玉を発射し、ジェンは走りながらそれを懸命に避ける。
「では次は私が行きます!」
続いてレイが飛び出す。カメレオンはレイにも火の玉を吐き出す。2人はカメレオンの周りをよけながらも徐々に距離を縮めて行く。
「最後は僕だ!」
そして大和も飛び出しカメレオンの周りを走った。3人が周りを走り回ることでカメレオンは誰を狙えばよいか分からずただ闇雲に火の玉を吐き出していった。やがてカメレオンの意識が3人に集中した時大和が叫んだ。「今だ!かすみ!」突然木の上を移動していたかすみがカメレオンの上に現れて短刀をカメレオンの頭に突き刺した。
「ギャアァーー」
カメレオンはするどい雄叫びをあげながら地面に倒れ絶命した。大和がそっと近寄りカメレオンに叩いたり蹴ったりして死んだことを確かめる。
「勝った……」
そうつぶやいた途端に仲間が駆け寄った。
「王、やりましたね!」
「王様すごい!ナイス!」
「そ、そんなことないよ。作戦を考えたのはガルドだしとどめを刺したのはかすみなんだし」
「完全に討ち果たしましょう。王よ、奴の首を。」
「そうだね。」
大和はカメレオンの頭部に近づくと、大きく剣を振り下ろした。
ずしゃりという音と、肉や骨を切り裂く独特の感触とともに、青白い軌跡がカメレオンの頚を絶つ。
そして振り向くとかすみに言った。
「これで里の方々の敵を取れたね。おめでとう。」
「ああ・・・。ありがとう。」
「おお、ここにいたか!」
音も無くやってきた男女数人の忍者。先頭にいるのは虚空だった。
「頭。なんとか化け物を始末いたしました。」
首を討たれて横たわるカメレオンを示す。
『おお!』
忍者たちが軽くどよめく。
「では祝いじゃ。それに飯もまだじゃろう。」

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