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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 42

恐怖心を抑えてガルドに神経を集中する大和。
その間に化け物が何回か接近を試みるが、気配を見ては反撃する3人のためになかなか近寄れない。
「あなたたち、強いね。」
かすみは彼女たちの予想以上の実力に感嘆している。
「ありがとう、あなたもね!」
「アンタもすごいぜ。気配読みに関しちゃアタシも自信があるがアンタ、アタシ以上だ・・・てえ!」
言い終わる瞬間ジェンは右へと飛び出し、拳を繰り出す。
ボシッ!
相変わらず化け物の姿は見えないが、攻撃があたったことは音で全員がわかった。
「そうです。大和様、神経を研ぎ澄ませて・・・・。」
中心で大和は一人集中している。
「てっ!」
「ぐっ!」
レイたちの迎撃をかいくぐり、化け物の火の玉や見えない攻撃が出てきている。
決め手を欠いたまま、レイもジェンもかすみも小さな傷が増えてゆく。同時に化け物にも何発かの攻撃が命中しているのだが、どこまで通じているのかはわからない。
「なんだか、力が全身を駆け巡っている気がする。」
「そうです。大和様、私とのつながりを深めることで剣と体と心を一体にしているのです。」
大和は体が活性した気がした。神経が鋭くなった感じがして、目を閉じているのにさっきよりも周りを感じられる気がした。
すでにガルドの刀身は青白い光を増していた。
「いけない!」
「王よ!正面からきます!」
「・・・・・たあ!」
剣を振り下ろす。
ぶしゅっ!
先のほうが何か肉質のものを斬る感触。
「おおお!」
「ちぇぇ!」
「はっ!」
他の3人がその直後に攻撃を加える。
「びゅぎゃお!!」
化け物が初めて声を発した。
「気配が乱れました!ああっ!」
気配の乱れに気づいたかすみは目を開いた。
「どうしたの?!」
「大和様の付けた傷が、青白く光っています!」
全員が目を開く。
大和がつけた刀傷が、20cmほどの青白い光の筋になっていた。
「よーし。これでこっちのもんだぜ!」
「はああ!」
「とうっ!」
かすみが苦無を投げ、レイが切りかかり、ジェンが回し蹴りを入れる。
こうなると面白いように攻撃が命中し、少しずつ気配の乱れが酷くなった。
そして、化け物の姿が次第にあらわとなる。
「これは……カメレオン?」
しかしただのカメレオンではない。目が四つ、鋭い牙と爪を持ち舌が刃のように尖っている。そして体長は尻尾をいれると10メートルはある巨大な生物だった。
「キシャァーーー」突然カメレオンが叫び声をあげると、怒り狂ったように火の玉を乱射した。たまらず4人はバラバラに木の陰に隠れる。

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