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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 40

「私を剣として用いてくだされば、霊体を斬ることも可能です。それでは私はのちほど。」
言うとガルドは光の塊となって鞘に戻った。
そして彼らは行く。
道々に点在する家々は空き家と化したらしいものもあるが、人が残っているものも多かった。畑仕事をする者、菜園の手入れをする者、道具の手入れをする者。誰もが引き締まった体をしていた。
そして2刻ほど、里の中を歩いたり、休息したが結局その日は出現しないまま、夜に。
「さすがにそろそろ食事時だ。一度戻ろう。」
「ええ。」
「そうだね。そろそろお腹すいたよ。」
「アタシもだよ。」
4人は虚空の屋敷へと戻った。
「たいがいここも広いよな。アタシには夢のようだ。あんたら2人じゃ無駄に広くないか?」
「ジェン、失礼だよ。」
やや不機嫌になったかすみだが答えはきちんと返した。
「ここは頭と私だけが住んでいるわけじゃない。昔は叔母上方もすんでいたし、今は任務中で里にいないが私の父上、母上も住んでいる。習い児組にいるからあまり戻らぬが我が弟妹も住んでいる。」
「へぇー。かすみに兄弟いたんだ?」
「あぁ。まだ未熟だがな。いい素質を持っていると思…」
(思う)と言いかけたその時突然叫び声が聞こえた。
とっさに外に飛び出した4人。
叫び声がしたほうに行くとそこには首のない死体が転がっていた。
「やられた!」
悔しがるかすみ。
しかしかすみの耳に何かが森の中を飛び跳ねる音が聞こえた。
「逃がすか!」
後を追う4人。しかし音をたどって森の中に入り怪物を追跡したがそこには何もいなかった。
だが音はする。
「どうなってんだ?」
不思議に思う4人。その時突然火の玉が何もないところから飛んできてかすみを襲った。とっさに避けたかすみだが完全には避けられず左肩をかすった。
飛んできたほうを4人が見るが何もない。
すると4人の周りをカサカサと走り回る音が聞こえた。
シャシャッ!
大和とレイがそれぞれの剣を抜く音が重なる。
同時にジェンも身構え、左肩の肩布が焦げたかすみも体勢を立て直す。
ガルドは青白く発光していた。魔法剣か魔力付与された剣でなければ自ら光を放ちはしない。

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