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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 39

「ではシュウが残した化け物は?」
「ふむ……化け物は里に突然現れ何人もの仲間を襲い消えるまさに忍者のような怪物じゃ」
「では今はその怪物をなんとかしなければ……この迷いの森のどこかにいるのでしょう?」
「いることはいる…しかし戦える戦力がほとんど残っておらんのじゃ。儂が行ければいいのだが、儂ももう年でな…」
「では、私達が退治しましょう。」
突然のガルドの提案に大和達は驚いて彼女を見た。
「彼らは一度八星将軍の1人に完敗しています。ですからその化け物を倒すことで彼らのレベルを上げておきたいのです。その化け物に勝てなければ八星将軍には決して勝てませんから。」
ガルドの厳しい言葉に黙るだけの3人。しばらくしてジェンが
「そうだね…もっと強くならなきゃいけないよね…」
レイも
「私はやります。ここで立ち止まるわけにはいきませんから」
「うん…僕もやるよ。もっと強くならなくちゃ…」
その3人を見てかすみが
「お頭!私も行きます!こいつらばかりいいカッコさせられませんから!」
「よし。お前も同道せい。案内して差し上げるのじゃ。」
虚空は即答した。
全員が勢い込んで飛び出してゆく。それを見送る虚空。
『かすみ、すまんのう・・・。勘四郎は任務中で、留守を守る儂もこの体たらく・・・頼んだぞ。』
そして里の路上。
「その化け物、どんな時に現れるの?」
「わからない。数日出現しない時もあるし、1日に3度出現したことも1度ある。最近は皆慣れてきて素早く逃れるので誰も死なないこともあるが、それでも被害は積み重なってゆく。これではいずれ里は駄目になる。」
「ではなぜ5人も?」
レイの質問に表情を暗くするかすみ。
「何人かで遊んでいた子供たちが襲われた。近くの者が迎え撃ったから子供は助かったがその兄を含む5人が犠牲に・・。」
「確かにこんな調子でやられてはいずれ人的資源が払底する。忍びは各地の諸侯などから仕事を請け負っているのだがそれに送り込める要員がいなくては信用も収益も低下、次代を担う子供たちや若者を育てることもできず、里は衰退の道を歩むことになる。そうだよね。」
大和のはっきりとした物言いは事実であった。だがそれだけにかすみは更に不機嫌になった。
「言われずともわかっている!だが倒す手段がないのだ!」
怒りを込めて大和に詰め寄るかすみ。その顔には整ったつくりと相まって刃のようなきらめきが感じられた。
「それにまだ人はいる!任務に出ているのは父上をはじめまだまだいる!お前たちこそ何か手はあるのか?!」
「わ、わかった。」
その剣幕に驚いた大和は素直に応じた。彼としても別にこの里や里の者をけなす気はないのだ。
「手か・・・・。話を聞いてるとなんだかその化け物って霊体っぽいね。ということは・・・・。」
大和の視線が後ろにいたガルドへと向く。

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