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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 38

「さて風魔は代々アルフレドに仕えてまいりました。大和殿があの伝説の王ならば我らは喜んでお味方いたしますぞ。」そこまで言った時、隅にいたかすみが突然虚空に
「お頭!私はこの男を伝説の王だなんて決して認めませんよ!」
と叫んだ。
「これ!かすみ! いやはや失礼しました。このかすみは私の孫なんですが大変頑固な性格でして、体は大人なんですがまだまだ子供な奴で困っております」
と頭を掻く虚空に
「子供じゃない!私はもう18だ!」
と言うと顔を真っ赤にしながら部屋を出ていった。
かすみが出ていった後大和が尋ねた。
「虚空さん。今、アルフレドはどうなっているんですか?僕らはサルマンと魔王が同盟を結んだところまでしか知らないんです」
「ふむ……今アルフレドは滅亡の危機に瀕しておる。すでにカイル軍は魔王軍により壊滅。カイル公も魔法将軍のティナ殿も行方不明だそうです」
「そんな……」
レイが絶句しジェンもあまりにも衝撃の内容に目を見開く。「今も我々が懸命な捜索をしていますが手掛かり一つ見つかりません……」
「……だけどここに伝説の王がおられるということはまだ滅亡と言うわけではないはずです」
と、レイが発言し虚空も頷く。
「その通りじゃ!儂も最初は信じられなかったがそのあざを見たとき儂は確信しましたぞ。大和殿こそアルフレドを救う伝説の王だと。」
その時襖が開き、 かすみが飛び込んで来た。
「お頭!またあいつが出現しました!」「なんじゃと!それで被害は!」
「男が3人……くノ一も2人やられました…」
それを聞き虚空が青ざめる。
「なんと…おのれシュウの奴め…とんでもないないものを残していきおって」
悔しがる虚空に大和が尋ねる。
「あのー…あいつってなんですか?」
「ふむ…あいつとは影も形も見えずに人を襲いその肉を喰らう化け物です。あの裏切り者のシュウが置いていった疫病神…」
シュウの名を聞いた途端にかすみの肩がピクッと動いた。
「そのシュウって誰ですか?」
「シュウはこの風魔一の力を持った男。しかし2年前突然仲間を裏切り多くの同朋を殺した抜け忍じゃ。……今は魔王軍の八星将軍 風の王を名乗っているそうじゃ!」
八星将軍を聞いた途端に3人の体が反応した。
「ところでその化け物はいまどこに?」
「む、そうじゃった。」
ガルドが冷静に口を挟む。ここにいないシュウよりも化け物のほうが当座は重要だ。
「はい。今はすでにどこへとも無く消えたようです。」
「無念じゃ・・・奴は我らをもってしても尻尾を掴ませぬ。」
「その化け物も問題ですが、シュウとはどのような力を?」
「奴は体術、変装術だけでなく戦忍び、色事にも長けた多才な男でな・・・・・。齢は29。奴の裏切りで多くの男が死に、そればかりか篭絡されたくノ一も10名以上が奴に付いて行ってしまった・・・。」

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