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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 36

「これほどの深い森にいる時にこんな争いしてたら危ないと思うけど・・・。」
いきなりガルドが口を挟んだ。
「この森にはいろいろな猛獣や魔獣もいます。腕試しにはよいですし近道ですが十分ご注意ください。」
「うっ・・・。」
「確かに・・・・。」
「だからまずは行くよ。ルカジマを目指そう!」
3人は再び歩き出した。
大和は率先する意味で先頭に立って歩く。
だがかなり居心地が悪かった。森林浴・・・・といきたいところだが、空気はおいしいものの深い深い森ではどこに何がいるかわからない。
獣道を歩く彼の背中、正確にはガルドにはレイとジェンの複雑な気持ちがひしひしと向けられていたのだ。
おまけに2人とも一言も発しないから、さらに雰囲気が重くなった。
仕方ないから大和は質問を発した。
「ずっと聞いてなかったけど、フリードにあると言う勇者を判別する武器ってどんなものなの?」
「鎧だそうです。勇者と認めた者しか身につけることはかなわないとか。ただ、私が知っているのはそれだけです。」
「アタシが聞いた話だと、レミアラ神殿に安置してあるそうだ。戦いの女神の神殿だな。」
「へぇー・・・・・・ねぇ、なんか見えない?」
「本当だ・・・あれは花畑かな?」
歩いていた3人の前に突然一面ピンク色をした花畑が現れた。
「すごい・・・見事なものだ。」
「でもなんでこんな森の中に花畑が?」不思議に思いながらも花畑に入っていく3人。
その間大和の背中でガルドはずっと考えていた。
(この花……どこかで見た気が……なんだったか?)
しかしどうしても思い出せないガルドであった。
「ねぇ王様。もう夕方だし今夜はここで野宿しない?なんか眠くなってきたし」言いながらあくびをするジェン。
「確かに。今日はもう疲れました。今夜はここで野宿しましょう。」
言うレイもあくびをする。
見ると2人ともすでに半分目が閉じている。
「そうだね……なんだか僕も眠くなってきた……」
その3人の会話を聞いていたガルドが突然叫んだ。
「思い出しました!みなさんすぐにこの花畑を出ましょう!この花は風魔の忍びが使っている催眠花と言う危険な花……」
ガルドが叫ぶがすでに3人とも花畑に倒れ込んでいた。

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