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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 34

「その魔法剣ガルドですが、王がお目覚めになってより女の声で話しておりますが、たしかミュウとの会話では「男の声」と王は仰せになったと思うのですが。どういうことなのでしょう?」
「そういえばどういうことなの?ガルド。あの荒野での君は紅い鎧の女騎士だったけど。」
「アタシも聞きたいね。王様は剣に触れて意識をなくしたとき、ギンギンにおったててたぜ。お前何かしたんじゃないのか?」
「ガルドと剣で勝負しただけだよ。で、彼女を破った後の記憶がないんだ。彼女に反撃した時の記憶もおぼろげだし・・・。で、目覚めたらジェンが。」
「む・・・。」
「声の件は私がお答えします。私のような魔法のアイテムで意思を持つ者は本来は人間のような性別はありません。ただし高級なものになると性別を持つ場合もあります。私の場合は誰のものでもない状態では女性ですが、誰かのものであるときは持ち主の性別に応じて異性になるように作られています。」
「本当か?」
「はい。そして女性の状態ですと・・・・。」
大和の背中でガルドが輝き、鞘から姿を消した。
「うわっ!」
「うっ!」
レイとジェンはまぶしさに目を背けた。
そして、光の塊が飛び出すと3人の前に降り立ち、光の塊が人の姿に変じ、輝く光が消えてゆく。
光が消えた後には、大和と対峙した時の鎧をまとい、兜を小脇に抱えた紅い美女騎士の姿で現れた。
「実体化できるんだ。」
「はい。こうして大和様をお守りすることも可能です。」
「すげえな・・・・。」
「ええ、現代でもこれほどの高度な魔法道具を作り出せる者は非常に稀です。おそらくミュウたちは不幸にもこれほどの物だとは知らなかったのでしょう。」
「ということは僕はすごく価値のあるものを手に入れたのか・・。」
「女性の状態だと人型をとれるってことは、男性の状態だと人の姿になれないんだよね。なぜなの?」
「魔力の消耗と補充の問題です。戦闘等をせずに静かにすごしても3日を超えて連続で実体化できません。戦闘する場合は2日が限度でしょう。」
「魔力を使い切ると二度と実体化できないの?」
「それは大丈夫です。ただし、一度実体化して魔力を使い切ると大気中のマナにて補充しますが実体化できるまでに10日ほどかかります。ですので実体化を頻繁に行う場合は魔力を補充していただく必要があります。」
「なるほど。その姿の君を安易に使ってはいけないんだね。」
「はい。通常は私は剣として用いてください。」
「それに僕は魔法使いじゃないから補充はしてあげられないし・・・ごめん。」
「それについては心配要りません。大和様はこの事に関しては十分すぎるほどの力をお持ちです。魔力を使い切る前に抱いてくだされば。」

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