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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 28

よく見ると紅い騎士の脚や腰は細く、胸は大きい。
正体不明の紅騎士を前に緊張する。
「あなたは誰ですか?」
「我は魔法剣ガルド。お主はミュウに代わり我が主となるを望むのか?」
澄んだ美しい声だが、同時に強大な力も感じさせる声。
「は、はい!」
その圧力に大和は思わず応じた。
紅騎士の声は、今度は柔らかく。
「ふふふ、素直よのう。さて、お主の名をまだ聞いてはおらぬ。名乗られよ。」
「ぼ、僕は大和。橘 大和です。」
「そうか・・・大和と申すのか・・・良い名前じゃ・・・・。」
あじわい、かみしめるように口にした。そして。
カシャン、カシャン。
全身を包む鎧の音を奏でつつ、ゆっくりとした足取りで大和へと近づいた。
そして、止まる。2人の距離は3歩。
おもむろに、紅騎士は言葉を。
「本題に、入ろうぞ。我に「まいった」と言わせてみよ。どのような手を用いても良いぞ。さすれば、我はお主の剣じゃ。」
濁った感じのない、ただただ威圧感。
肝が縮む思いながらも、必死に自らを励まして大和は答える。
「・・・・・・・・・。わかった。」
数歩先にガルドが立ち、片手を前に出して言った。
「この金貨が地に落ちたら勝負を始めよう。」
「うん。」
ごくりとつばを飲む。
剣を抜く紅い女騎士。バイザーで表情を見せずに右手で剣を構え、左手で金貨を持つ。
それを見て、やや震える手で剣を抜く。
旅の途中で魔物相手に練習した、レイに教わった構えでなんとか向き合う。
「始めるぞ。準備は良いか。」
威圧感ある声はあくまで澄んで、綺麗で。
美しい体型をなぞったような形の女鎧。全身を覆っている。
どこを打てば「まいった」と言わせられる。考えるんだ。
いや、それ以前に彼女の攻撃をどうしのぐ?!
「始めるぞ。」
ピーン!
紅い女騎士の手から、金貨が弾かれた。
金貨は回転しながら宙を飛ぶ。わざと右方向にアーチを描くよう弾き上げられたその先には、小さな岩。
キン!
!!!
その音ともに、紅騎士は突っ込んできた!!!
やや腰が引けながらも対処する。紅騎士が剣を振り下ろした。
「うわあ!」
左に素早くよける。
次々に刺突・斬撃が繰り出されてくる。
それを多くは避け、残りはほとんど反射的に繰り出した剣で防ぐ。
いじめられていた頃の経験で、避け・逃げだけは得意だった。

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