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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 262

外は既に暗くなっていた。セフィリアの周囲を兵士達が慌ただしく走り回っている。
「………橘 大和は、自分の運命にどこまで抵抗できると思う?」
南の空を見上げながらセフィリアが言った。
「さぁ、あんたには分かるのか?」
エクスカリバーが答える。
(……メリツ修道院は四天王領に近い。となれば橘 大和はエルザトと出会う可能性もあるわけだ。……橘 大和、その時、お前はどうする気だ?)



目をゆっくりとあけると、辺りの景色が一変していた。
「……ここは?」
周囲を見回しながら、大和が呟いた。
「うわあ・・・・・・・。」
大和の目にまず入ってきたもの。それは、巨大な門だった。パリの凱旋門やベルリンのブランデンブルク門を思わせる大理石の門。だが、そのいずれよりも巨大だった。そして何より違うのは、城壁が左右に延びていること。
「見たまえ。ここが、メリツだ!」
アーカートの大声が響く。
大和を始め多くの者が彼を見た。その指差した先には、大理石の巨大なドーム。そして左右に長く伸びるひとつらなりの建物群。
『おおおお!!』
数千人のどよめきが重なる。
「メリツだ!」
「来たんだ!」
「やったわ!!」

「やったのね!」
人々の喜ぶ声が爆発した。
そんな中、大和に抱きつくレイたち。
「王よ・・・・・。」
「スゲエ!アタシたちやったんだな!」
「ああ・・・すごいや・・・・。イリス様、ありがとうございます。」
「ふぉふぉふぉ・・・・・」
イリスは皆の感謝の声を一身に受けていた。
「さて、私はこのあたりで一度失礼する。近いうちにまた会うじゃろう。」
そう言うとイリスは杖を一振りする。
瞬時に光に包まれ、彼女の姿があったところには、石畳が残るのみだった。
しばらく喜び合っていたルカジマの人々だが、次第に落ち着いてきた。
彼らが今いるのは、城門とドームを結ぶ石畳の上。正確にはドーム前広場だった。
ドームから、何人かの道服姿の人間が出てきた。
その中の壮年の男が叫んだ。
「遥かルカジマよりようこそ!我ら、メリツ修道院はあなた方を歓迎いたす!代表の方は出てきていただきたい!」
「お待ちください、今参ります!」
アーカートが叫び返した。
「あれがメリツの・・・。」
大和もその様子を見ていた。
「一応君も来てくれ。」
そこにマルティールが現れて、彼を引っ張っていった。
引っ張られていった先には、アーカート、ティナ、それにメリツ側の代表者たちが既に揃っていた。
メリツの代表者として現れたのはは男女合わせて5人。
先ほど叫んだ壮年の男と、初老の男が1人ずつ。他には30過ぎと見える美女が1人、それに10代と思える美少女が2人だった。

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