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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 261

「あぁ。悩みの種はつきないものだな。」
セフィリアが答えた。
「デュランは政治を知らなすぎる。無抵抗の住民を処刑するなぞ愚策に過ぎん。」
「ルカジマには相当頭に来てるらしいからなぁ、デュランのオッサン。」
「まったく!一体、何を考えているんだ!」
「さぁ?魔法剣の俺には人間の考えている事なんて、全然分かりませんね。」
男の声は、セフィリアの腰に差してある剣から発していた。
「茶化すな、エクスカリバー!」
セフィリアが怒鳴った。しかし、その怒鳴り声も聴こえている者はいない。
いくら味方とはいえ、八星将軍に近づこうという物好きな兵士は一人もおらず、兵士はみな、セフィリアのテントから一定の距離を置いて、テントを建てているのだ。
「あらら、怖いねぇ。怒ると美人が台無しだぜ。」
「ふん。それより、さっきの話は本当なのだろうな?」
「何のことだ?」
エクスカリバーが、何の事か分からないといった口調で言った。
「とぼけるな。本当に四聖魔法剣の力を感じたのだろうな?」
エクスカリバーも思い出したらしい。
「あぁ、あれか…。確かに感じたぜ。俺と同じ四聖魔法剣の魔力をな」



四聖魔法剣。
はるか数万年前に飛来した隕石から作られたとされる4つの魔法剣。



聖剣 エクスカリバー 所有者、八星将軍筆頭セフィリア

騎士王剣 ジャスティス 所有者、サンクキングダム次期国王、独眼竜ヴェイン

双竜剣 テンペスト 所有者、四天王、エルザト


そして、光速剣 ガルディアン 所有者不明

の4つの剣が存在する。
だが、その製作課程には謎が多い。
しかし、いくつかはっきりしているのは、四聖魔法剣が約千年前に作られた事。
そして、当時、名鍛冶として有名だったドドンゴ。
最強とうたわれ、今は滅んだとされる剣術、ライベルト流の創始者リーテイル。
そして、大魔道士リスペクト。
この、後の世に賢者と呼ばれた3人が製作に関わったとされている。
また、この4つの剣の他に、あと1本、極秘に製作されたという話も存在するが、真実かどうかは定かではない。



「確かに四聖魔法剣の気配は感じた。酷く弱々しかったがな。だが、ルカジマの連中がワープした途端に気配が消えちまったんだ。」
「と言うことは、四聖魔法剣最後の一本はルカジマの連中と一緒と言うわけか。」
「そうなるな。」
「ふむ。まぁいい。そろそろデュランの所に行かなければな」
セフィリアがエクスカリバーを持つと、スッと立ち上がりテントを後にした。

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