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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 255

柱の根元に出来た亀裂は、どんどん上に登っていき、天井にまで到達しようとしていた。
この時、3人は全く気づいていなかったが、同様の事態がルカジマ魔法学校の複数の柱で同時に起こっていた。
ジェンの蹴りが原因なのかは分からない。しかし、一つだけ言えるのは亀裂が入った柱には全て同じ破壊魔法陣が描かれていた事である。
「ねぇ、かすみ。……これ、ヤバいんじゃない」
とうとう天井を侵略し始めた亀裂を見上げながらジェンが言った。
「……確かに……ヤバいな」
かすみも天井を見上げながら言った。
セリスはこの間一言も発しないが、表情を見るに考えている事は2人とほぼ同じのようだ。
考えている事が同じなら、これからやることも同じである。
「逃げろ!」
かすみが叫んだ。と、同時にマジックドームの出入り口に突っ走った。残った2人もその後に続く。
3人が走ってる間にも亀裂はどんどん深くなっている。もはやドームが崩壊するのは時間の問題かと思われた。
そして、3人がマジックドームの出口にたどり着いた。その瞬間、

ドゴォォォン!

耳を聾する轟音が響きわたり、天地を揺さぶった。
轟音とともに、マジックドームの柱が一斉に崩れ落ち、天井の瓦礫が隕石のように降り注ぐ。

この異変、ベリアルにとっては、まったく予期していなかった事だった。
ドームが完全に崩壊する前に脱出しなければならないのだが、彼を束縛する電撃がそれを妨げる。
「チッ、このクソッタレ電気が!さっさと消え失せねぇか!」
しかし焦れば焦るほど電撃は激しさを増していく。
そして、ついにドームが崩壊した。
ベリアルが上を見上げると、崩れたドームの天井が凄まじいスピードで自分に近づいてくるのが目に入った。
「…ちくしょう」
迫り来る天井を見ながらベリアルが呟いた。
「ちくしょー!!!」
遠吠えする獣の如き大絶叫。その絶叫と共にベリアルはマジックドームの崩壊に巻き込まれていった。



その頃、グリフォンの背に乗り巨大魔法陣に向かった大和達は、ようやく目的地にたどり着いた。
「すごい…。ルカジマ中の人が集まってる。」
下に広がる巨大魔法陣に集まった人々を見ながら大和が感嘆の声を漏らした。
すると、一緒にグリフォンに乗っていたアーカートが、

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