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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 250

イリスが頷く。
「間違いあるまい。魔王軍の幹部が裏で資金援助をしていたという情報もあるくらいだ。盗賊団が暴れれば、アルフレドの国内治安悪化にも繋がる。国王オウランには頭が痛い問題だな。」
「オウラン……」
エミリアが小声でボソッと呟いた。
アルフレド国、国王オウラン。類い希な知力と政治力を持つ優秀な王だが、女好きでも有名な国王である。
噂では、城の中に数百人の若い女を抱えこんで、毎日夜伽の相手を変えているらしい。
また、それにも関わらず自分の側近に相手をさせる時もあるから、呆れたものである。
そして、相手をさせられた側近の内の1人が、当時オウランの護衛をしていたエミリアの母エミアだった。
そしてオウランに犯された後、エミアは妊娠した。
父は決まっている。というより、この世に1人しかいない。
エミリアの胸を複雑な感情が流れた。
(……オウラン。私の母を犯した男。そして…私の父)
「どうした、エミリア?」
イリスがエミリアの顔を心配そうに覗き込んだ。よほど、怖い顔をしていたのだろう。
「…いえ。別に何でもありません」
震える声で言った。
「……そうか。訳ありのようじゃが、まぁ何があったかは、聞かないことにしよう。…それよりエミリア。お主はこれからどうするのだ?どこか行く当てはあるのか?」
「……………。」
イリスの質問にエミリアは沈黙で答えた。
もちろん彼女に行く当てなど無い。母と一緒に暮らした大富豪の屋敷はとっくに無くなっているだろうし、どこにあったかも覚えていない。
また、アルフレド国王オウランの所に押しかけ、母の名前を出し「私はあんたの実の娘だ!」と暴露すれば、生活保護ぐらいはしてもらえるかもしれないが、彼女にそんな気はサラサラ無い。
残された物は、母の形見の長刀と剣術、そして自分自身の豊満な肉体だけだった。
(………用心棒の仕事が簡単に見つかるとは思えない。……当分は娼婦で暮らしていくしかないか。)
そんな物騒な事をエミリアが考えていると、
「もし行く当てが無いならば、私の元に来るか?」

「・・・・・は、はい!!喜んで!!」
満面に喜色を浮かべ、答えるエミリア。
「・・・・・は、はい!!喜んで!!」
満面に喜色を浮かべ、答えるエミリア。
「それはありがたい。これからよろしくな。」
 
 
これが、エミリアとイリスの出会いだった。
そして今。
エミリアとベリアルはいまだ睨み合いを続けている・・。
「余計なことを思い出させてくれる・・・・てぇやあああ!!」
突如エミリアが動き出した!

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