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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 248

ハディストが死んだ直後、子分達は一斉に慌てふためき、我先に逃げ始めた。
盗賊団も所詮は烏合の衆。崩壊する時はあっさりしたものである。
子分達が逃げ出した後、アジトに残されたのはエミリアと紫髪のツインテールの裸の巨乳美少女。そして、ハディスト達がさらってきた馬車の中でまだ泣いている娘達だけとなった。
「ハァ…ハァ…ハァ…」
エミリアは息を整えながら、足元に倒れているハディストの死体を見ていた。
(…危ないところだった)
あと少し、反応が遅れていたら死体になるのは自分だった。イリスとかいう謎の人物の助言が無ければ、自分は負けていたに違いない。
(……イリス。一体何者なのだ?)
思考しているエミリアの耳に、泣き叫ぶ誘拐された娘達の声が飛び込んできた。
(まぁ、いいか。まずは彼女達を解放しないとな…)
エミリアは長刀を鞘に収め、泣き続ける娘達の所に向かおうとした。そして、彼女が後ろに振り返ったその時、
「よくやったな、娘っ子。」

いつの間にか、ツインテールの巨乳美少女がエミリアの後ろに立っていた。驚きのあまりに、エミリアは自分の身長より高く、派手に飛び上がる。
「失礼な奴じゃのう。そこまで驚く必要は無かろうに…」
まるでおばあちゃんのような口調で少女が喋っている。
(随分大人びた子だな。でもこの喋り方…さっきの声と似てるな…)
エミリアはマジマジと少女を観察し始めた。
12・3歳ぐらいだろうか。身長はエミリアの首より下だが、胸が幼い顔に似合わずメロン並に突き出ている。
しかし、股間には痴毛が全く生えていない。
胸だけ立派に大人になった存在感抜群の巨乳美少女は、右手をゆっくりと上げパチンと指を鳴らした。
その瞬間、突然現れた光が彼女の体を包み込んだ。かと思いきや、光はすぐに消えてしまった。
そして光が消えると、今まで裸だった美少女は左手に立派な杖を持ち、体はレザーで出来た魔法使いがよく着る黒い服を着用していた。
「私の名はイリス。お主の名は?」
驚きで目を丸くしているエミリアに、美少女が名乗った。
「…エ…エミリアです。」
「エミリアか。良い名前じゃ。まずは、私に変わってハディストを倒してくれて礼を言うぞ、エミリア。」
イリスと名乗った美少女が微笑みながら言った。
「実はハディストにはワザと捕まったんじゃ。連中のアジトを突き止めるためにな。本当は着いたと同時にサッサと討伐する予定じゃったのだがな、いざアジトに来てみるとこの有り様じゃ。こう言ってはなんだが、心底驚いたのだぞ、エミリア。」

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