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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 238

しかし、子分が扉に鍵をかけ立ち去った瞬間、それまで虚ろだったエミリアの瞳がキラッと光った。
彼女はムクッと起きあがると近くに誰もいないことを確認し、調教された時と同じ全裸のまま牢屋の中央で腕立てをし始めた。
一回、二回、三回………
険しい表情で腕立てを続ける。
そして腕立て回数が百回に到達したその時、
コツ、コツ…
エミリアの耳に見回りの足音が飛び込んできた。とっさに腕立てをやめ、そのまま地面に突っ伏す。
足音はエミリアの牢屋の前でピタリと止まり、見回りが牢屋の中を確認する。
「……異常なし」
声と同時に再び足音が辺りに響きわたり、そのまま遠ざかっていくのが聞こえた。
そして、足音が聞こえなくなったのと同時にエミリアが起き上がり、腕立てを再開する。
(…諦めるものか。たとえ肉体が快楽に支配されようとも、心までは支配されない!!母の仇は必ず…)
1人黙々とトレーニングを続ける。その形相は通常の整った顔立ちとは違い、まさに復讐を誓った鬼の形相であった。



そうこうしている間に1年の時が流れた。エミリアは相変わらずハディストの歪んだ性欲を一身に受け続けている。
しかし、これは逆にエミリアがまだ正気を保っている証拠でもあった。普通の人間では1ヶ月持たないと言われているのを、1年近く耐えることが出来たのは、ひとえに彼女の精神が並外れていたからであった。
ハディストのプレイは徐々にエスカレートを増していき、最近ではエミリアが失神している状態でも平気でプレイを続けるケースも多くなってきた。彼女が気がついたときは自分の牢屋の中だったということも珍しくない。
しかし、どんなプレイを受けようが、どれだけ精液で肉体を汚されようが、彼女は毎晩かかさずトレーニングを続けていた。
ハードプレイにより、乳房は100cmを軽く越え乳首にはピアスをさせられ他にも様々な恥辱や肉体改造を受けたが、そんな事は関係ない。
エミリアはその日どんな恥辱・凌辱を受けようが少しでも体力が回復すれば、即トレーニングを開始した。
腕立てや腹筋、低い位置にあった梁にぶら下がっての懸垂ぐらいしか出来ないが、それでもエミリアは1日たりとも休むことはなかった。
いつか脱出するチャンスは必ずやって来る。いつその時が来てもいいように、エミリアは体を鍛えていたのであった。
そして、ついにその日がやってきた。



その日ハディストは新しい奴隷を捕まえるために数十人の子分達を率いてアジトを離れており、アジト内には僅かな子分しかいなかったのである。

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