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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 233

見るからに怪しい器具を目の当たりにして、彼女はパニックに陥った。
ガタガタと暴れて、このX形の磔台からの脱出を試みようとする。だが、手足はガッチリと固定されているため、非力な少女の力で脱出するのは、ほぼ不可能に等しかった。
それでもエミリアが諦めずに、抵抗を続けていたその時だった。
「無駄な抵抗は止めることだ。その皮のベルトは、君の力では、決して引きちぎることはできない。」
男の声がした。とっさにエミリアが声のした方を向く。
声がしたのは、部屋の隅っこだった。
部屋の隅に置いてある木製の揺りかごのように動く椅子、縛られたエミリアの場所からでは、椅子の背もたれしか見ることができない。
その椅子が、さっき見たときは全く動いていなかった椅子が、今は…キィ…キィ…と木の軋む音をあげながら、ゆっくりと前後に動いていた。
そして、その椅子から紫色の長髪の男が、ゆっくりと立ち上がり、エミリアの方を見た。
「そのベルトは、北の山に生息するマッドウルフの皮でできた特注品だ。高いのでな、あまり引っ張らないでくれないか?」
そう言うと、男がゆっくりとエミリアに近づいてきた。
男は上半身裸で、下半身には虎皮の巨大な布を巻いている。顔立ちはハンサムで、目つきは蛇のように鋭い。
男は、身動きが取れないエミリアの前に立つと、彼女の全身を舐めるようにジッと見つめた。
その様子は、まさに獲物を品定めする蛇のようだった。
「私の名はハディスト。この蛇盗団の頭をやっている者だ。出来れば、君の名を教えてくれると、私にとって、大変助かるのだが…ダメかな?」
ハディストは自分の名前を名乗ると、丁寧な言葉使いでエミリアに名前を聞いてきた。
この質問に、エミリアは答えなかった。ただ、ジッとハディストを睨みつけるだけであった。
「そうか、嫌か…まぁいい。いずれ教える気になる。それにしても……」
ハディストはソッと右手を伸ばし、エミリアの14歳にしては発育のよい豊満な乳房を、ゆっくりと撫で回し始めた。
ハディストの手が触れた瞬間、エミリアの体がビクッと反応する。
「……感じるのか。」
ハディストがエミリアの耳元で呟いた。
エミリアの顔が真っ赤に染まる。
それを見たハディストは、ニヤリと笑うと、右手で乳房を愛撫しながら、左手を彼女の一番大切な所に持っていった。
そして、左手が彼女の性器に触れた。その瞬間…
「あああああ…っ!」
エミリアの口から甘美な声が放たれた。
体が痙攣し、磔台をガタガタと揺らす。
「…あ、ああ、やめて……」
エミリアが呻いた。
年頃になって初潮も始まり、胸がふっくらとふくらみ、女らしくなったエミリア。
しかし、それと同時に胸のうちには何かもやもやしたものが溢れて、彼女を悩ませていた。

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