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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 232

男は、腕を組みながらエミリアをジッと眺めていた。その目つきは、まさしく獲物を吟味する大蛇の目である。
「……ふむ。…面白い…」
親分の男が、小声でそう言った直後、突然親分がエミリアに急接近した。そして次の瞬間…
ドスッ!
腹を殴る音、そして…
ドサッ!
何かが倒れる音がした。
凄まじい早業だった。親分が動いて、エミリアを気絶させるまで、1秒かからなかった程である。
親分は、エミリアを肩に背負うと、周りの子分達を無視して、スタスタと歩き始めた。
「…あのー、親分?その小娘、どうするんですか?」
訳が分からない子分の1人が尋ねた。
親分が立ち止まり、彼らに背を向けたまま言い放った。
「私が飼う事にした。お前達は他の女を満足してろ。」
それだけ言うと、親分はエミリアを背負ったまま、アジトの奥へと消えていった。
驚いたのは子分達であった。
「あの小娘を?冗談だろ!」
「前に飼ってた、国一番の娼婦なんか、親分の調教に耐えきれず、1ヶ月経たずに壊れちまったじゃねぇか」
その時の状況を思い出した子分が、震える声で言った。
「あの小娘は、まだ処女なんだぜ。なんで親分は、そんな娘を?」
「ただ、確実に1つ言えることは………あの小娘、死んだな…」
荒くれ者の男達の表情が、沈痛な表情に変わっていった。



「…………ん!」
エミリアが目を覚ました。
目を開いた瞬間、紫色が眼球に飛び込んできた。びっくりして目を閉じる。
ゆっくりと目を開けると、そこは一面紫色だった。
紫色のランプが部屋中を照らしているのである。
「…一体ここは?」
エミリアが、左腕を動かそうとした。しかし、力を入れても、腕は全く動こうとしない。
(…なんで?)
エミリアが、動かない自分の左腕を見ようと首を動かそうとした。しかし、首も全く動こうとしない。
慌てて顔だけ左に動かし、自分の頭の上で万歳状態の両腕を見て愕然とした。
なんと彼女の両腕は万歳している状態のまま、皮の拘束具で完全に固定されていたのである。
(…一体何よ、どうなってんの?)
エミリアがパニックに陥った。しかし、いくら動こうが暴れようが、拘束具は外れようとしない。
観念して、彼女は顔だけを動かして辺りを見回してみた。
紫色のランプに照らし出された部屋の中央には大型ベッドがあり、壁には鞭や手枷、木製の極太ペ〇スなどの妖しい道具類がかけられており、棚には多くの薬品(恐らく強力な媚薬)が置かれていた。
ちなみにエミリアはX形の黒い磔台に首、両手首、両足首と固定されている。
(な…何なの、この部屋?私、一体どうなるの?)

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