PiPi's World 投稿小説

気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 22
 24
の最後へ

気弱な少年とセクシーな仲間達 24

「おのれっ!」
ミュウがジェンに飛び掛る。
階下からどたどたと人の足音がする。
数名の兵士が駆け上がってきた。
「どうなされましたか!」
「こういうことだ!」
レイが迎え撃つ。
「ぐわぁ!」
先頭の兵士を袈裟切りにする。
肉体から剣を抜き、返り血もかまわずその兵士を後ろの兵士に向けて蹴り飛ばす。
「ここは私が!王はミュウを!」
「わ、わかった!」
盛大に切り捨てられる兵士を見て驚きながらも大和は答え、部屋へ飛び込んだ。
部屋の中ではジェンとミュウの勝負が続いていた。
ミュウは鎧を脱いだまま、鎧下姿のまま、切りかかる。
「てぇっ!」
キン!
「はあっ!」
鋲を打った左の手甲で剣を横に弾き、右手を繰り出す。
だがその拳をミュウは何とか避けた。
そのままミュウの背後へ回る動きをとるジェン。それをさせじと迎え撃つべく横へ動くミュウ。
「はあっ!」
ボガッ!
そこへ繰り出したジェンの拳が見事にミュウの右肩に命中!
「うあっ!」
ガゴン!
うめき声とともに剣を取り落とした。
その隙に押しかかり、ミュウを押し倒すかたちで倒れこんだ。
「王様、彼女の剣を!」
速い動きに目を奪われていた大和がその一声で我に返る。
「え、あ、うん!」
ともかくもミュウの剣を手にしようとした大和だが、剣の柄を握った途端、彼は意識を失った。


「ぎゃっ!」
背後から男の悲鳴。
がたりと何かが倒れる音がした。
「邪魔だよっ!」
「うがああ!!」
ギン!
ビャシュッ!
外では斬り合いが続いている。
大和の周囲は銀色の水晶のような物に囲まれていた
手を伸ばせば触れそうで、近づくには遠すぎる不思議な距離を保つ
(また夢を見ているんだな)
彼方では金属のぶつかり合う音が現実と夢を繋いでいた
(レイ達が戦ってるんだ)
まるで他人事の様に緊張感がわかない
辺りを見回すと、汚れた血のような赤い色をした水晶の鎖に雁字搦め(がんじからめ)にされている男の人が視界に入る
幾重にも巻かれた鎖から覗く肌を見なければ、て裸だというのがわからなくらいに巻き付けられていだ
歳は二十歳くらいか

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す