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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 23

奥の部屋に着くまで人の気配はまるっきり無かった
明かりの点いてる部屋から声が聞こえる
レイは耳を立てるが一人分の女の声しか聞こえない
「ふん、今更そんなことを言っても遅い。

道を確保しなければ進退以前に補給もままならんぞ

町の奴らは軽率に使えば噛まれる。見せしめにやたら殺せば服従するものでもない」
(独り言?)
レイはそっとドアを少しだけ開ける
中から暖炉で暖められた空気がもれてくる
三人は重なり合うように中をのぞき込む
そこにはミュウが重そうな甲冑を外していた
大きな胸を覆う甲冑が外れ、ガシャンと音を立てて床に落ちる
中から出てきた体は膨らみの少ない平らな体だった
甲冑と体のギャップに三人は目が点になった
「うるさい!鎧はこれしか無いんだ!」
突然の怒鳴り声にレイとジェンは驚くが大和は動じなかった
「あの女は誰と話してるんだ?」
「頭イッちゃってるとか?」
「え?男の人と話してるんじゃないの?」
大和の耳にはミュウと会話する声が聞こえてた
「なに!?誰だ!!」
突然ミュウが立て掛けていた剣を取り、ドアを蹴り開けた
レイとジェンはとっさに飛び退いたが、大和は顔にドアがぶつかり床に転げた
顔を押さえ呻いていると、そこにミュウの甲冑に包まれた重たい足が胸を踏みつけた
「何者だ貴様等は」
柄にレンズのような宝石が着けられた幅広な剣の先を大和の喉元に突きつける
小柄な体なのに重そうな剣を片手で軽々と扱うミュウ
レイとジェンは大和を押さえられ仕掛けられなかった
『俺がここまで接近に気付かないとは』
大人男の声がする
「剣が喋った!?」
大和には声の主が分かった
声は剣から響いてた
レイとジェンには聞こえなかった
「お前、ガルドの声が聞こえるのか?」
「普通に…」
「ちっ、まさか本当にいるとはな!誰かおらぬか!」
「その貧乳を兵士どもに見せる気か?」
「っ!?!」
レイの一言に明らかに動揺したミュウに飛び掛る影。
「てあっ!!」
バゴッ!!
ジェンの拳がミュウの右肩に炸裂!
「ぐううっ!」
殴られた衝撃で部屋の中、3歩ほど後ろに押し込まれた。
「ささ、王よ、お怪我は?」
「ああ・・・だ、大丈夫・・。」
レイに抱き起こされた大和は答えたが震えていた。

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