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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 228

キョェーー!!
一度、甲高い雄叫びを上げたグリフォンは、5人を乗せ、ルカジマの南にある巨大魔法陣へと、向かっていった。



「…………」
彼らが空に飛び出した瞬間、エミリアが目にも止まらぬ速さで動いた。
ヒュンッ!
一瞬でベリアルの間合いに入ると、すかさず刀をベリアルの首に目掛けて、真一文字に薙払った。
しかし、それはベリアルの鉄のように固く、剣のように鋭い爪で難なく防がれた。
キンッ!!
金属同士がぶつかり合った音が、2人の周囲に響き渡った。
だが、エミリアは攻撃を防がれると、すかさず刀を引き、今度はベリアルの右胸を狙って、突きを繰り出した。
だが、刀がベリアルの胸に届く寸前、ベリアルが右膝を蹴り上げ、エミリアの体を軽々と持ち上げた。彼女の顔が苦渋に歪む。
だが、エミリアは腹を抱えたまま、瞬時にベリアルから離れると、すかさず攻撃魔法を唱えた。刹那、彼女の手のひらから、3本の炎の矢がベリアル目掛けて、発射される。

ドン!ドン!ドン!
ベリアルは避けきれず、まともに攻撃を食らった。
「チィッ!!」
ベリアルの顔も、エミリア同様、苦渋に歪んだ。が、彼女の攻撃はまだ終わっていない。
「……神聖なる氷よ…我が刀に宿り、我が力となれ…」
攻撃魔法を発動した直後、エミリアは続けざまに、属性魔法を唱えていた。
そして、詠唱が終了したその直後、エミリアの刀の周りを、青いエネルギーが包み込んだ。遠くから見ると氷の刀を持っているように見える。
エミリアは、その氷の刀を頭上に構えた。上段の構えである。そして、攻撃魔法を食らった直後のベリアルを、キッと睨みつけた瞬間…
「はぁ!!」

かけ声と共に、エミリアは刀を思いっきり降り下ろした。

ビュワン!!

刹那、刀から三日月型の青いエネルギーが現れ、猛スピードでベリアルに向かっていった。エネルギーが進む度に、通った地面が切断され、カチンカチンに凍っていく。
これを食らえば、いくらベリアル一巻の終わりと思われた。
だが、それを見たベリアルは、ただニヤリと笑うだけだった。
彼は笑いながら、いきなり右腕を頭上に振り上げた。そして…
「見るがいい………アースウェーブ!!」
叫んだ直後、ベリアルはドカンと、力一杯地面を殴りつけた。
すると地面が波のようになってエミリアに向かってくる。とっさにエミリアはジャンプしてかわすが、波は止まない。すると…「波にばかり集中すると、どうなっても知らないぜ?」波を避けようとエミリアがジャンプした時にベリアルが襲いかかってきた。空中で身動きの取れないエミリアを狙って来たのだ。固く、重いベリアルの拳がエミリアを直撃し吹っ飛んだ。が、吹っ飛んだのはエミリアだけではなかった。ベリアルの拳が当たる直前にエミリアも剣をふりおろしていて衝撃波に当たったのだ。

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