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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 224

「さてと、この地図によると…あの柱だな。」
かすみは地図を見ながら、教室の隅にある柱に近づいていった。その後をジェンとセリスが、ついていく。
「その柱がどうかしたの、かすみ?」
訝しげにジェンが尋ねる。
「ちょっと待ってろ。…………あった!2人共、これを見ろ。」
柱を調べていたかすみが、突然柱の根元辺りを指差した。
見ると、彼女が指を差している部分に、直径5cm程の小さな魔法陣が書かれているではないか。
「この魔法陣が、どうかしたの?」
「まぁ見ていろ、この魔法陣の、ここの部分をなぞるとな……」
かすみが魔法陣の真ん中の部分を、指でスッとなぞった。
すると、それが合図だったかのように、柱に書かれた魔法陣が、突然ポウッと赤く、ルビーのように輝き始めた。
「かすみ、何よこれは?」
「破壊魔法陣だ。これと同じ魔法陣が、あと数ヶ所に書かれている。」
「数ヶ所に?」
「ああ。1つだけ発動させても、何も効果はないが…全ての魔法陣を起動させたその瞬間…」
「その瞬間?」
「全ての魔法陣が爆発します。しかも、破壊魔法陣は、その全てが学校の支柱に仕掛けられていますから、魔法陣が起動した瞬間、魔法学校は崩壊します。アーカートさんはそれでベリアルを倒すつもりなんです。」
「そういうことだ。………よし、ここから別々に行動しよう。手分けして、全ての魔法陣を解除するんだ。」
「わかった。」「わかりました。」
ジェンとセリスの2人が、同時に返事をした。
それを確認したかすみは、床に地図を広げ、それぞれが解除する魔法陣を指示し始めた。
「私はこの4ヶ所を回る。…セリスはこの3ヶ所を。…ジェンはこの4ヶ所を解除してくれ。全て回ったら、南門の、この部分に集まること。わかったな?」
「「了解!」」
「よし、では行くぞ!」
その言葉を合図に、3人は一斉に部屋を飛び出し、それぞれが決められた箇所に向かって行った。



その頃、魔法学校の西の広場では、モルティラニアが絶体絶命のピンチを迎えていた。
「…はぁ…はぁ…はぁ」
ベリアルの繰り出したストーンダガーを、何とか紙一重で避けていた彼女だったが、反撃する力も無く、殺されるのは時間の問題であった。
「くそっ、このままでは彼女が…」
少し離れた所で、壁に寄りかかっていたアーカートが悔しそうに言った。

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