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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 219

「けっ、また雑魚か。面白い、遊んでやるぜ小娘!」
ベリアルの体がジェンの方に向いた。
すると、ジェンに気を取られたベリアルの後方から、さらに2つの影が飛び出てきた。
「今だ、セリス!」「了解しました、かすみさん!」
合図と共に、かすみが手裏剣を、セリスが火炎魔法を、ベリアルの無防備な背中めがけ狙い撃つ。
「何だとッ!?」ベリアルはかすみの手裏剣をはかわしたものの、セリスの火炎魔法は避けられず直撃ではないが大きなダメージを受けた。                「ヤロォ!よくもやりやがったな!!」「アンタの相手はアタシだよ!覚悟しな!」
ジェンが得意の肉弾戦に持ち込もうと、ベリアルの前に立ちはだかった。
「チッ!この牝犬共が、俺様を舐めんじゃねぇ!」
ベリアルが自らの鋭い爪でジェンを引き裂こうとする。
それを紙一重でギリギリかわし、反撃に出るジェン。
2人の怪力同士の戦いは、まだ始まったばかりであった。



一方、かすみとセリスはジェンが戦っている間に、アーカートとティナを助けるために側に駆け寄った。
「お姉ちゃん、大丈夫?お姉ちゃんってば!」
真っ先に、姉であるティナの所に駆け寄ったセリスが、姉に向かって叫び続けていた。
「お姉ちゃん!起きてよ、お姉ちゃん!」
「…ん、セ…セリスか?…すまない、無様な…格好を…見せてしまって」
ようやく返事が帰ってきた。しかし、声には、力がこもっていない。思いの外、重傷である事が、理解できた。
「私は…大丈夫だ。それより…アーカートは…大丈夫か?」
そのアーカートには、かすみが駆け寄っていた。
「アーカート殿、大丈夫か?」
かすみが呼びかけると、アーカートが周りの喧噪にかき消されそうなほど、小さな声で返事をした。
「かすみ殿か…私なら、大丈夫だ…ゴホッ!」
答えたのと同時に、アーカートが吐血した。
「アーカート殿!?」
「すまない…肋骨を…やられたようだ。無様な…ものだな…」
「もういい、喋るな、アーカート殿」
かすみがジェンの様子を見た。ジェンはベリアルと互角に戦っているが、時間が経過するにつれ、少しずつ押され始めてきた。

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