PiPi's World 投稿小説

気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 215
 217
の最後へ

気弱な少年とセクシーな仲間達 217

「…ジョーイ?あぁ、てめえの足下でくたばってる雑魚のことか。へっ、俺だって言ったらどうなるんだ、アーカートお坊ちゃま?」
ベリアルが言い終わったその瞬間、アーカートの体が動いた。
「…死ね!」
言葉と同時にアーカートの手のひらから、氷の塊がベリアルに向けて発射された。しかし威力はともかく、スピードが足りない。
「遅いぜ!」
ベリアルが、笑いながら片手でそれを難なく払い落とす。だがアーカートの攻撃はまだ終わっていなかった。
氷を発射した直後、アーカートは剣を構えながらジャンプ、ベリアルの体を両断しようとした。
「チッ!」
ベリアルが、上空から降りおろされる剣を、左腕で受け止めた。
キンッ!!
音と同時に剣が真っ二つに折れ、刃先が地面に突き刺さる。対するベリアルの左腕からも大量の血が吹き出てきた。
「ぐあッ…この野郎!」
ベリアルがアーカートを睨みつける。
しかし、その顔面にアーカートの拳が炸裂した。
怯むベリアルの体を、尚もアーカートの拳が攻め立てる。
だが、ベリアルもアーカードの拳を必死に防ぐ。しかし、アーカードの拳は確実にベリアルに当たっている。ガンッ、バゴッと殴り合う音が響き渡る。もう何分たっただろうか、ベリアルの顔に疲れの表情が浮き出てくる。今が好機と判断したティナがアーカードと共にベリアルに襲いかかる。「終りだ!ベリアルッ!散れッ!!残光剣!」ブシュ!「グアアアアア…おのれ…ティナ…アーカードー」一筋の光と共にベリアルは消え去った。
「やったな、アーカート…」
「いや、君の力が無ければ勝てなかったさ…」
ティナとアーカートが肩で息を切らしながら、互いに勝利を祝った。
だが…
「これは…どういうことだ?」
アーカートが叫んだ。本来、魔造兵士は術者がいなくれば自然に消滅するのである。したがって、ベリアルが死んだのであれば、当然ルカジマに攻めてきた魔造兵士達も消滅するはずであった。
だが…
「ギャーー!」
「グァーー!」
また悲鳴が聞こえた。ベリアルがいなくなったにも関わらず、魔造兵士達は戦闘を続けていたのである。
「…一体なぜ?」
ティナも訳が分からなかった。
その時…
ドスンッ!
突然の轟音と共に、アーカート達の目の前の土が勢いよく盛り上がった。
それと同時に地震が発生した。震度5強だろうか。周りの建物が次々と倒壊し始めた。
「くっ…一体何が?」
アーカートが下半身を踏ん張りながら言った。ティナも両手でバランスを取りながら踏ん張る。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す