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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 216

「貴様…ベリアル!」
ティナが剣を構えながら、その悪魔の名前を口にした。
鋭い眼差しのティナに対し、ベリアルは不敵な笑みで答えた。
「ソフィーとか言うババァのボンボンに牝犬か…。随分と、つまんねえ戦いになりそうだな……ククククッ…ヒャッハッハッハッハッ…」
ベリアルが不気味な声で笑い始めた。
ティナは、その笑った顔を見るだけで、気分が悪くなってきた。
「貴様ッ!いますぐその薄汚い笑いをやめろ!!さもなくば貴様の首をとる!」        ティナはものすごい剣幕でベリアルに言った。しかし、ベリアルは笑いながら言う。    「貴様ごときがこのベリアル様の首をとるだと?ハッハッハ!なかなかおもしれぇ冗談だな!?やれるもんならやってみやがれ!」  ベリアルが言葉を言い終えない内にティナがベリアルに斬りかかって来た。            しかし、ベリアルはティナの剣を片手でうけとめた。
「けっ…この程度か、牝犬!」
ベリアルは丸太のように太い足で、回し蹴りを放った。
ティナが、それを紙一重でかわし、後ろに後退する。
「くっ、力では勝てぬか…」
ティナが接近戦を諦め、得意の魔法を使った魔力戦に切り替えようとしたその時だった。
友の亡骸を抱きかかえ、うずくまっていたアーカートが、ゆっくりと立ち上がった。しかし、どこか様子がおかしい。
「アーカート?」
ティナは心配になり、声をかけようとした。だが、彼の表情を見た瞬間、ティナは息をのんだ。
それはまさしく鬼の形相であった。充血したまなじりが、鬼のようにつりあがっている。その鬼の形相をしたアーカートが、おもむろに口を開いた。
「…貴様が殺したのか?」
その声はゾッとするほど冷たく暗い声だった。
「あん?一体、何の話だ?」
ベリアルは鬼の形相をしたアーカートに怯むことなく答えた。
「ジョーイを。この男を殺したのは貴様かと聞いているのだ!」

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