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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 214

戦況は魔王軍優勢。ルカジマ軍は一方的に押し込まれていた。
この戦いに備え、ルカジマ軍は2000の兵を主に3つの部隊に分け、魔王軍を迎え撃っていた。
細かく説明すると、第1部隊が雇われの傭兵部隊約300
第2部隊がルカジマ軍正規兵約1500
第3部隊が総大将のアーカート・副官の元アルフレド三大将軍の1人、ティナが率いるルカジマ魔法部隊約200の合計約2000。
対する魔王軍は八星将軍ベリアルが大将の約500。
当初はルカジマの誰もが楽に勝てると信じて疑っていなかった。
実際に魔王軍が率いる魔造兵士と刃を交えるまでは……



「はぁ!!」
今、アーカートの薙払いが魔造兵士の首を捉えた。

「キシューーー………」
悲鳴のような声を漏らしながら、魔造兵士がドサッと崩れ落ちた。
ここは、ルカジマの中心部にある噴水広場。
当初、西門前で始まった戦闘は、わずか1時間の間に中心部にまで、押し込まれていた。
第1部隊の傭兵部隊は既に壊滅。第2部隊のルカジマ正規兵も半分を失い、遂に総大将のアーカート自らが出陣する事となったのである。
アーカードの加入により、兵士達の士気もあがり戦況は変わると思われたが、第一部隊の傭兵隊や第二部隊の正規兵も半分を失っていることもあり戦況がルカジマ軍に傾くことはなかった。                              「クソッ…兵の数では勝っているのだが…」
アーカートの顔に焦りが見えてきた。
このベリアル隊を短時間で撃破する事が、そのまま第二次ルカジマ攻防戦の勝敗を決めるからである。
まだルカジマの住民の避難作業は完全に終了していない。おまけに、ルカジマの南の草原に作られた巨大魔法陣には僅かな守備兵しか配置していないのである。
もしここでアーカートが敗北すれば、魔王軍は必ず巨大魔法陣にいる民を襲い、全員を虐殺するだろう。ルカジマは魔王に逆らった愚かな町として、見せしめにされるのは明らかであった。

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